◆女子プロゴルフツアー 最終戦メジャー JLPGAツアー選手権リコー杯指定練習日(25日、宮崎CC=6543ヤード、パー72、報知新聞社後援)
前週、今季最高の5位と復調気配の渋野日向子(22)=サントリー=は、9ホールの練習ラウンドで最終調整した。体調面は「絶好調です。足も絶好調」と語り、「ドライバーに関しては練習ラウンドの割には結構飛んでいて悪くはない。先週は振り切れていない部分があったので、ちょっと振っていこうと思って。なるべく自分の中でリズムを考えながらやった」と振り返った。
昨年大会は2位で、賞金女王には一歩及ばなかった。「(今年は)グリーンが硬い。グリーン周りのティフトンを優先して練習した。去年とは(自身の状況も)違いますし、その中でもいろいろ内容を考えながら今の自分ができる全てを、しっかり出せるようにしたい」と見据えた。「最終日のスコア(今季ベストの66)がだいぶ薬になった。元気になりますね。ゴルフのストレスはゴルフでしか解消できない」と明るく話した。
取材後には「今年を振り返る漢字一文字」を色紙に記した。しばらく考えた後、「『粘り強く』の『粘』にしました」と笑顔で披露。「しんどかったですよ、今年。でも粘り強く生きていかないと。粘りのゴルフが苦手だったが、粘る必要性を感じた。今までは『攻める』がメインだった。今の私は粘ることが必要だと、すごく思った」と理由を明かした。
最新の世界ランクは15位で、2週連続優勝したツアー1年目の古江彩佳(20)が16位に猛追している。現状で7位の畑岡奈紗を含め、東京五輪出場の2枠目を争う状況に、「(古江の順位について)当然ですよね。あれだけ結果が出ているわけですから、抜かれて当然と思っている。私の今の15位って全英の優勝があるからその位置にいる」と冷静に語った。今週の国内メジャーの2週後には海外メジャーの全米女子オープン(12月、テキサス州)が控えており、「メジャー2連戦で頑張って? もちろん。やっぱり五輪に出たいですから。頑張ります!」と力強くうなずいた。