【記者座談会】ゴルフ日本シリーズJTカップを制するのは?精鋭30人が特別な一年を劇的に締める


昨年大会の表彰式で、ペナントを受け取る石川遼

昨年大会の表彰式で、ペナントを受け取る石川遼

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー20年最終戦 日本シリーズJTカップ(3日から4日間、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 国内男子プロツアーで20年最終戦のメジャー、第57回ゴルフ日本シリーズJTカップは3日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりカントリークラブ(CC)で開かれる。昨年大会覇者や、コロナ禍の中で今年開催された5大会の上位3位までの選手と賞金ランク上位者など、今年のツアーを盛り上げた勢いのある30選手が集結。感染症予防対策のため、初の無観客開催となった異例の大会の見どころをスポーツ報知のゴルフ担当記者4人が座談会で語った。

 斎藤成俊デスク「今年は新型コロナウイルスの影響で国内男子ツアーも25試合中、20試合が中止。日本シリーズJTカップも例年とは出場資格などを変更し、シーズン最終戦ではなくて20年最終戦としての開催。選手たちの反応はどうなんだろうか?」

 榎本友一キャップ「今年就任した時松隆光選手会長は『新型コロナウイルスの難しい状況がある中で、開催していただけることに、とても感謝しております。日本シリーズは一年の締めくくりの大会。良いプレーをお見せできるように頑張ります』と話していますね」

 斎藤成俊デスク「なるほど。今大会はどんな特徴があるのかな?」

 宮下京香記者「今年の5戦で結果を残した、勢いのある選手が多いですね。初出場者が12人とフレッシュな顔ぶれになりました。若手も多くて、大学3年生の石坂友宏君はイケメンで女子に人気も出そうです」

 斎藤成俊デスク「無観客開催だと、18番グリーン周りの雰囲気も変わるかな?」

 竹内達朗記者「それは間違いないですね。コースロープや仮設スタンドも今年はほぼないみたいで。ただ出場選手は皆、厳しいコロナ禍でも鍛錬を積んで結果を残した強者(つわもの)。例年通り、30分の1と高確率の優勝を目指して、ハイレベルなプレーを見せてくれるはず」

 斎藤成俊デスク「ファンはテレビ観戦かな」

 榎本友一キャップ「そうですね。日テレの視聴率には期待です。昨年大会覇者の石川遼も『映像を通して応援していただけるファンの皆さんに、今年も良いプレーをお見せできれば』と意気込んでいます。無観客開催の影響で、今年はどのツアーも伸び伸びプレーする若手の躍進が目立ちます。今大会は石坂と金谷拓実、小斉平優和に大会最年少優勝記録の更新もかかります」

 斎藤成俊デスク「確かに。一方で、輝かしい実績のあるベテランたちもそろった」

 岩原正幸記者「34歳の池田勇太は、12年連続出場で12年連続ツアー優勝のラストチャンス。10年から3連覇した『シリーズ男』の51歳・藤田寛之は大会最年長Vの可能性もあります」

 斎藤成俊デスク「すごいね。では、4人の今大会優勝候補予想を聞かせてください」

 宮下京香記者「私は大会6人目の連覇を狙う石川遼さんです。今季は未勝利ですが、優勝した4人に続く賞金ランク5位と安定しています」

 斎藤成俊デスク「今大会取材班最多12度目の取材の竹内さんはいかがですか?」

 竹内達朗記者「自分は星野陸也ですね。前々回、前回とも8位。前回は第2日まで首位でしたし、3度目の挑戦で頂点に立つと思います」

 斎藤成俊デスク「4年連続5度目の日本シリーズ取材の岩原はどう?」

 岩原正幸記者「3季連続の賞金王を狙う今平周吾です。昨年は最終日18番のダブルボギーで1打差3位と悔しい惜敗。その雪辱に挑みます」

 斎藤成俊デスク「3年連続で、この企画で大会優勝者を的中させている榎本は?」

 榎本友一キャップ「ダンロップフェニックスで、プロ初優勝した大物新人の金谷を推します。元世界アマランク1位の実力は本物です」

 斎藤成俊デスク「日本のプロゴルファー生誕100周年のラストマッチでもあるし、ぜひ選手たちには熱いプレーでコロナ禍の日本を元気づけてほしいね。我々も負けないように、熱い記事を届けていきましょう」

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