小斉平優和、“お母さん”キャディー・脇坂将汰さんと二人三脚


10番、第2打地点でキャディーの脇坂さん(左)と話す小斉平優和

10番、第2打地点でキャディーの脇坂さん(左)と話す小斉平優和

 ◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第2日(4日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70=報知新聞社主催)

 米下部ツアーを主戦場とする22歳がトップに立った。首位と4打差の10位で出た小斉平(こさいひら)優和=太平洋クラブ=は7バーディー、1ボギーで、この日のベストスコア&ツアーでの自己最少に並ぶ64。通算8アンダーで通算4勝のチャン・キム(30)=米国=と並び首位に浮上した。今季賞金ランク23位の資格で初出場のホープは、大会史上最年少Vと1999年の日本ゴルフツアー機構発足後、初となるシードを持たない選手による日本シリーズ制覇の偉業に挑む。

 コロナ禍で“タッグ”が結成された。小斉平とキャディーの脇坂将汰さん(22)は同い年で、小6の時に出場した関西ジュニアで初めて出会った。その後もSNSなどで交流は続き、小斉平が今年3月、米ネバダ州ラスベガスを訪れ、同州の大学に通う脇坂さんと食事したことを機に6月のツアー再開後初戦の「コーンフェリー・チャレンジ」でキャディーを依頼した。

 その後、脇坂さんは5月に大学を卒業し、米国の飲食関係の企業に就職が決まっていたが、コロナ禍で内定が白紙に。しばらく小斉平の専属キャディーを務めることになった。米転戦中は通訳、食事、洗濯、移動時の車の運転と全面的に小斉平を支え「彼のお母さん? 確かに(笑い)」。二人三脚で「2人で優勝」の目標に突き進む。(ゴルフ担当・宮下 京香)

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