米男子プロゴルフツアー歴代最多タイの82勝を誇るタイガー・ウッズ(45)=米国=が重傷を負った自動車の単独事故について、米カリフォルニア州の地元捜査当局は24日、ウッズが刑事責任を問われることにはならないとの見解を示した。ロサンゼルス郡の保安官は「純粋な事故」と強調。飲酒や薬物、無謀運転などの罪を構成する事実は確認されていないと明かした。
保安官事務所によるとウッズは23日朝の事故当時、シートベルトを着用し、下り坂を「通常より速い」速度で運転していたとみて、ドライブレコーダーなどから詳しい状況を調べている。ウッズの財団によると、右すねや足首の手術後、意識は戻り、会話はできる状態だという。
一夜明け、ショックは米男女ツアー会場にも及んだ。米男子のワークデー選手権を控えた親友のロリー・マキロイ(31)=英国=は「彼はスーパーマンじゃない。子どもたちが父親を失わなかったことが最も大切なこと」と語気を強めた。25日からの米女子ツアーのゲインブリッジ選手権が今季初戦となる畑岡奈紗(22)も「まずは無事に復活してくれるのが願っていること」と思いやった。
〇…「ゴルフの聖地」と呼ばれる英国のセントアンドリュースでも、スーパースターの早期回復へ祈りが捧げられた。オールドコース1番の脇に巨大な砂絵が作られた。ウッズのイニシャルの「TW」に「Thoughts&Prayers(思いと祈り)」との文字がつづられ、SNS上で世界中に拡散された。男女メジャーの開催地でもありウッズは00年、05年の全英オープンを制している。