【諸見里しのぶの目】河本結、メジャー最終日60台は今後の大きな自信につながる


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第1戦 ANAインスピレーション 最終日(4日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC=6865ヤード、パー72)

 日本女子ツアー通算9勝の諸見里しのぶさん(34)=ダイキン工業=が、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算4アンダーのメジャー自己最高の28位で終えた日本ツアー1勝の河本結(22)=リコー=の安定したプレーぶりを絶賛した。21歳のパティ・タバタナキット(タイ)が68で通算18アンダーに伸ばし、初日からの単独首位を守り抜いてメジャー初優勝した。

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 最終日の河本選手は上位にいくぞ、という強い気持ちが1打、1打にこもっていました。1番、6番、7番は、第2打のアイアンがほぼ完璧なバーディー。前日苦しんでいたティーショットも、テイクバックで左肩を入れるルーチンの動きをひとつ追加して1日で修正してきました。ショットの数字もフェアウェーキープ率92・86%、平均飛距離276ヤード、パーオン率77・78%とものすごかったですね。

 5番では、距離のある難しいバンカーショットを1・5メートルに寄せてパーセーブ。元々、アプローチは上手でしたが、米ツアーに1年参戦した経験で引き出しが増えて、磨きがかかりました。これだけいい内容でメジャーの最終日に60台を出せたことは、今後への大きな自信につながると思います。6月の全米女子オープンなど今年の残り4つのメジャーでのさらなる活躍が、非常に楽しみになりました。(女子プロゴルファー)

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