松山英樹の“原点めし”東北福祉大生限定裏メニュー「ガーリックライス」


レストラン・カヤの小抜オーナー

レストラン・カヤの小抜オーナー

◆米男子プロゴルフツアー メジャー21年初戦マスターズ最終日(11日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 松山英樹(29)には、東北福祉大時代から常連として通っている店がある。同大学の近くにある仙台市青葉区の「レストラン カヤ」だ。大学卒業後、14年から主戦場を米ツアーに移したが、今年も来店するなど足しげく通っている。

 大学時代から、ほぼ毎回注文するのが「ポークステーキ チーズのせ」と、「ガーリックライス」だ。「ポークステーキ―」は豚肉の上に、モッツァレラチーズをのせたこだわりの品。「ガーリックライス」は、主にゴルフ部のために特別に考案したメニューだ。ニンニクたっぷりで、サイコロステーキがちりばめられている。バター醤油(しょうゆ)味で、同大学関係者しか注文できない「裏メニュー」。松山は、店の奥の“指定席”で大盛りをペロリと平らげるという。

 来店する際には、後輩を連れてくることも多いという。「本当に面倒見がいいと思います」と小抜義則オーナー(71)。妻の和子さん(70)は「口数は少ないですね。でも仙台に来ると必ず寄ってくださる。気にかけていただいて、ありがたいです」と頭を下げた。

 大会の模様は自宅で夫婦で観戦。優勝の瞬間を見届けると、2人で涙した。小抜オーナーは「結果が出なくても、ずっと頑張ってましたから。コロナで世界中が暗くなっている中、明るいニュースが欲しかった。本人もそういうつもりで頑張ったと思う」と感無量の様子だった。

 予約せずに訪れるのが松山流。そのため次回の来店日は不明だが、奥さんと2人で「また来ていただきたい」と声を合わせた。東京五輪の前に来店することがあれば、“勝負飯”で金メダルをアシストする。(高橋 宏磁)

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