金谷拓実が通算3勝目 大学の先輩・松山英樹からは「オリンピックは一緒に出ようぜ」と激励


優勝カップを手に笑顔を見せる金谷拓実

優勝カップを手に笑顔を見せる金谷拓実

◇日本男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 最終日(18日、三重・東建多度CC名古屋C=7081ヤード、パー71)

 1打差の単独首位で出たルーキーの金谷拓実(22)=フリー=が3バーディー、2ボギーの70で回り、通算11アンダーで、昨年11月のダンロップフェニックス以来となるツアー通算3勝目を飾った。優勝会見では「(今年)開幕戦から優勝を目指してプレーしてきて、こうして結果に結びついてうれしい」と喜びを語った。

 この日は強風が吹き荒れ、天候も変わる中だったが、冷静なプレーを続けた。風が強まった後半の10、11番で連続ボギーの後、12番パー5で3メートルのパットを決めきりバーディー。前のホールとは違う風が吹いた17番パー5では第1打で好位置に運ぶと、3打目でピンそば1メートル半につけるバーディーで勝利をたぐり寄せた。「後半は風が出てきてショットも乱れた。バーディーチャンスも作れず、ピンチもあった中でパットを決められたのが優勝に結びついた」と振り返った。

 大会開幕前には東北福祉大の先輩である松山英樹(29)のマスターズ初制覇に感激したことを明かしていた。16日の第2ラウンド後には松山に電話で連絡を入れ、その思いを伝えた。すると、松山から「オリンピックは一緒に出ようぜ」と激励の言葉を受けた。松山は世界ランク日本勢トップ14位で代表入りが確実にするが、金谷は日本勢3番手。逆転で五輪切符を狙っており「本当に頑張りたい」と大舞台へ思いを強めた。

 今大会は出場選手に新型コロナウイルス感染者が出たため、第3ラウンドが中止となり、54ホール決戦となった。金谷は優勝賞金1950万円を加算し、初の賞金ランク1位に浮上した。松山が13年に新人として初の賞金王に輝いたことは「もちろん知っています」とうなずき、「自分も賞金王になれたらいいなと思っている。出る試合はたくさん優勝したい」と決意を込めた。

 アマチュアの中島啓太(20)=日体大3年=が69で回り、10アンダーで1打差の2位。阿久津未来也(26)=六甲国際GC=が70で回り、8アンダーで3打差の3位に入った。

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