男子プロゴルフツアーの2021年第2戦、関西オープンは22日から4日間、兵庫・有馬ロイヤルGCロイヤルC(7103ヤード、パー71)で、新型コロナウイルス感染防止策として、一般非公開で行われる。ツアー通算17勝の石川遼(29)=カシオ=は21日、会場入りして最高気温23度に上昇する中、半袖のウェア姿で最終調整を行った。
日焼けした姿で開口一番は「暑いっすね。寒いよりはいいです」。20日には18ホールを歩いてコースチェック。この日はアマチュアで出場する弟の航(21)=日体大4年=らとともに18ホールの練習ラウンドで確認し「(コースは)難しいと思う。OBもあるし、池も絡んでくる。左右にハザードがきいている」と印象を述べた。その上で「4日間の戦いの中で、そういったミスを減らしてスコアメイクできれば。まずはボギーを最小限に抑えるゴルフをして、パー5ではしっかり取って毎日60台を目指したい」と意気込んだ。
国内ツアーの今年初戦となった前週の東建ホームメイトカップ(予選落ち)では第1日、第2日が気温10度台で、今週は連日20度超えが予想される。気温差によりショットへの影響も懸念しており「暖かくなっていきなり振れてくると、先週よりもウェッジで5ヤードぐらい飛ぶような感じ。5ヤードは大きいので、そこは敏感になって距離感を合わせていかないといけない」と見据えた。
今大会は同じ埼玉県出身で、大会の出場権を懸けた予選会にも参加していた勝俣陵(25)を初めてキャディーに起用。「去年の日本オープンの最終日に一緒に回ってすごくいい球を打つし、そこからたまに回ったりしていて。予選会もすごい惜しかった。それぐらいすごいレベルの高い選手ですし、僕から誘いました。これからすごく先の長い選手なので、1週間、一緒に過ごす中でいろいろなことを話しながらやっていきたい」と話した。“リョウコンビ”となったことについては「僕が人のことを“リョウ”と呼ぶのは初めてです。向こうは“リョウさん”って呼ぶんですけど。(一般的に)リョウは絶対に呼びやすい名前だと思うけど(自分の名前だけに)呼びにくいです」と苦笑いだった。