サロンパスカップ19年大会、唯一のアマで4位の吉田優利「一番思い出深い試合。気合が入る」


カートに乗って移動する吉田優利(カメラ・相川 和寛)

カートに乗って移動する吉田優利(カメラ・相川 和寛)

◇日本女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 公式練習日(4日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72)

 19年大会に唯一アマ選手として出場し、大会のアマ最高成績に並ぶ4位タイの成績を収めた吉田優利(21)=エプソン=が練習を終え、公式会見に臨んだ。

 19年大会では最終日最終組で渋野日向子(22)=サントリー=らと回り、渋野のツアー初優勝を目の当たりにした。吉田は「自分の中で一番思い出深い試合」と位置づけ、「どうしても気合が入る。いつもより気持ちが引き締まっています」と鋭いまなざしを向けた。

 19年11月にプロテストに合格し、20年からツアーに本格参戦した。しかし、コロナ禍で数々の大会が中止になり、前週のパナソニックオープンを含め、5度の予選落ちを経験。プロ転向後は21年7戦目のKKT杯バンテリンレディスの4位タイが最高成績だ。「プロになると毎週試合を重ねていかないといけない。アマチュアの時はピンポイントで調子を合わせていくので違う」とプロとしての難しさを吐露した。

 同じ2000年度生まれの“ミレニアム世代”が活躍する中、苦悩することもあったが「ゴルフと向き合うのがすごく充実している」。21年の開幕戦、ダイキンオーキッドレディスの予選落ちが切り替えのきっかけとなった。「オフにやってきたことが間違いだったのか考える機会になった」と吉田。ゴルフと私生活を切り離していた考え方を変え、「どうやったらゴルフがうまくなれるか」とオフの場所である家でもゴルフと向き合った。

 計算が得意だといい「1日で0・3打変われば、4日間で1・2打変わる。数値化すれば分かりやすい」と自身のプレーを分析。ショットの軌道やパットの転がりなど、細かい部分に注力し、「うまくなりたい気持ちと時間が充実している」と声を弾ませた。

 さらに、吉田と同じ辻村明志コーチに師事する先輩・上田桃子(34)=ZOZO=が前週のパナソニックオープンで2年ぶりに優勝。「ずっと第一線で活躍されていて、私も頑張りたいと思うプレーだった」と刺激を受けた。

 同じチームの一員、小祝さくら(23)=ニトリ=も今年に入って2勝を挙げるなど、雰囲気は上昇中。「全部守るのではなく、バランスを取りながらメリハリを付けて、マネジメントできたら。まずは4日間戦いたい」と意気込んだ。

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