◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 公式練習日(5日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72)
昨年10月の日本女子オープン、同11月のJLPGAツアー選手権リコー杯と国内メジャー連勝中の原英莉花(22)=日本通運=は、今年4勝と好調で1学年下の稲見萌寧(21)、同学年で黄金世代の高木優奈(22)と9ホールの練習ラウンドでコースを確認した。
メジャー3連勝となれば、1988年のツアー制施行後では2004年日本女子オープン、LPGAツアー選手権リコー杯、05年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を制した不動裕理以来、史上2人目の大記録だ。原は「ものすごい実力の方と同じ記録を持つことができたら、すごいうれしいこと。プロゴルファーをやっている中でタイトルが欲しい。頑張りたい」と言葉に力を込めた。
前週のパナソニックオープンでは第2日に13番パー3でプロ初のホールインワンを記録した。2打差2位で迎えた最終日、同じ13番でまさかのトリプルボギーをたたくなど74、通算4アンダーで1打差3位に終わった。「久しぶりにフラッシュバックが起きるようなミスをして悔しかった。強風の中で伸ばしたいという気持ちを持ってしまい、ミスが続いて、自分に嫌気がさすような負け方だった」と振り返りつつ、「いいプレーも続いていたので、少しずつ調子は上向き。久しぶりの優勝争いで、勝負どころを間違ってしまったことを反省して、今週につなげたい」と前向きに話した。
今年は4月に海外メジャーのANAインスピレーション(予選落ち)に出場し、その後2週間の隔離期間もあったため、ようやく前週から復調を実感してきたという。「海外に行きたい思いもあってクラブをチェンジしたり、なかなか今にフォーカスできていなかった。優勝争いをして気持ちが高まっていく中で、調子も上がってきた」と手応えを口にする。メジャー3連勝の記録が懸かる今週の戦いへ「自分で崩れないようにしたい。気合は入っているけど、空回りすることもあるので、そこを抑えながらしっかりゴルフの組み立てを楽しみたい」と冷静に見据えた。