原英莉花、史上2人目快挙メジャー3連勝へ「すごく取りたい」


笑顔でカメラに向かってポーズする高木優奈(左)と原英莉花(カメラ・山崎 賢人)

笑顔でカメラに向かってポーズする高木優奈(左)と原英莉花(カメラ・山崎 賢人)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 公式練習日(5日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72)

 女子プロゴルフツアーの国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは6日から4日間、茨城GC東C(6630ヤード、パー72)で行われる。メジャー2連勝中の原英莉花(22)=日本通運=は5日、最終調整し「タイトルが欲しい」と、1988年のツアー制施行後では04~05年の不動裕理以来、史上2人目となるメジャー3連勝の大記録へ意気込んだ。

 リラックスした雰囲気の中でも、原英はショット時には勝負師の顔つきに変わった。今年4勝の稲見萌寧(21)らと回った9ホールの練習ラウンド。「楽しく回れました」と、左右に木がそびえる特徴的なコースを確認した。

 4月に海外メジャーに参戦(予選落ち)し、2週間の隔離期間を経て前週が復帰2戦目。2日目13番でプロ初のホールインワンも、最終日に同ホールでトリプルボギーをたたき、74で1差3位と惜敗した。「自分に嫌気がさす負け方」と悔しがったが、「久しぶりの優勝争い。反省して今週につなげたい。気持ちも高まり、調子も上がっている」と、前向きに語った。

 昨秋に国内メジャーを連勝し、「4日間大会は組み立てやすい。難しいセッティングでミスの範囲を許容できる」と分析する。メジャー3連勝なら不動以来2人目で、「すごく取りたい。ものすごい実力の方と同じ記録を持つことができたら、うれしい。プロゴルファーをやる中でタイトルが欲しい」と、語気を強めた。

 師匠・尾崎将司(74)は男子最多のメジャー20勝を誇る。最近は千葉のジャンボ邸を訪れる機会はなかったといい、「本当は先週優勝して行きたかった。この大会で(優勝して)良い報告ができたらうれしい」と、笑みを浮かべた。今年序盤は「海外に行きたい思いからクラブを替えて、今にフォーカス(集中)できていなかった」と、試行錯誤が続いたが、前週から調子も上向いた。「気合は入っているけど空回りしないように」。自らに言い聞かせ、戦闘態勢に入った。(岩原 正幸)

 ◆原英莉花の国内メジャー2連勝VTR

 ▽日本女子オープン(20年10月) 初日は68で回り、4アンダーの3位。2日目は70で通算6アンダー、首位と3打差の2位。3日目は7バーディー、1ボギーの66で通算12アンダーとし、単独首位に浮上。最終日を68で回り、通算16アンダー。2位に4打差をつけて優勝。

 ▽JLPGAツアー選手権リコー杯(同11月) 初日は67の5アンダーで単独首位発進。2日目は68で通算9アンダーとして首位キープ。3日目、71で通算10アンダーに伸ばして単独トップを死守。最終日は72のパープレーで通算10アンダー。2位に2打差をつけ、初日から首位を譲らず完全優勝。

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