菊地絵理香が2打差3位!夫の勝ち運に「乗っかりたい」ミセス&メジャー初優勝へ好発進!


16番、ティーショットを放つ菊地絵理香

16番、ティーショットを放つ菊地絵理香

◆日本女子プロゴルフツアー 21年メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(6日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 ツアー通算3勝の菊地絵理香(32)=フリー=が5バーディー、1ボギー、今大会での自己最少となる68で回り、4アンダーで2打差の3位と好発進した。19年末に国内男女ツアー通算11勝の新岡隆三郎キャディー(48)と結婚。“ミセス”として初勝利&初のメジャー制覇を狙う。66で回った笠りつ子(33)=京セラ=が6アンダーで単独首位に立った。

 ツアー屈指の難コース。菊地は胸を弾ませた。4番パー4で残り115ヤードからの第2打を、ピッチングウェッジでピン奥70センチにピタリと寄せて初バーディー。160ヤードの17番パー3では、7アイアンでピン奥70センチにつけてスコアを伸ばした。大会自己最少の68で3位と好発進。「ショットの感触がすごくいい。4アンダーはかなり上出来」と喜んだ。

 これまでメジャー優勝はないが、13、15年の日本女子オープンで2位など、「グリーンが硬くて仕上がっている」という、難度の高いコースで力を示してきた。この日のパーオン率は89%で、16番では9メートルのバーディーパットも決めて攻略。「試されている感じが好き。難しいセッティングになるとワクワクして楽しくなる」と、クールな菊地が笑った。

 今年はツアー9戦中4勝を挙げる稲見萌寧(21)を筆頭に、10~20代の若手が台頭している。その中で、前週のパナソニックオープンを2つ年上の上田桃子(34)が意地で制した。「桃子さんはずっと情熱や向上心が衰えない。本当にすごいの一言。私も頑張らないといけない」。くしくも上田と同じ、アマチュア時代を含めて今回が46度目のメジャー挑戦。“ベテラン”の域へと入りつつある32歳は奮い立った。

 19年末に、主に上田のキャディーを務める新岡隆三郎氏と結婚した。前週の男子ツアー、中日クラウンズでは、岩田寛(40)が夫とのタッグで6年ぶりの復活V。「岩田さんもそうだし、桃子さんも優勝。いい流れには乗っかりたい」。左手に指輪を光らせる菊地が、ミセスとして初優勝&自身初のメジャー制覇を飾る。(宮下 京香)

 ◆「ミセス」としての主なメジャー優勝者 1988年のツアー制施行後では、森口祐子(90年日本女子オープン)、塩谷育代(95年日本女子オープン、明治乳業カップ、96年日本女子プロ選手権)、野呂奈津子(98年日本女子オープン)、茂木宏実(13年ワールドレディスサロンパスカップ)らがいる。

 ◆菊地 絵理香(きくち・えりか)1988年7月12日、北海道・苫小牧市生まれ。32歳。6歳でゴルフを開始。東北高卒業後の2008年、プロテストに2度目の挑戦で合格。15年のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝。16、17年に1勝ずつ挙げ、ツアー通算3勝。姉の明砂美もプロゴルファー。趣味は音楽鑑賞、読書。157センチ、52キロ。

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