高橋彩華が「黄金世代」4人目のメジャー初Vへ「まだ2日ある。自分らしいプレーをしたい」


10番、ラインを読む高橋彩華

10番、ラインを読む高橋彩華

◆日本女子プロゴルフツアー 21年メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(7日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 第2ラウンドが行われ、1998年度生まれ「黄金世代」の高橋彩華(さやか、22)=東芝=が4打差の11位で出て8バーディー、1ボギー、東Cにおける大会コースレコードに並ぶ65と猛チャージ。通算9アンダーとし、暫定首位でホールアウトした。「(65のスコアは)うれしいですね。早い段階でスコアを伸ばせたので、予選カットを気にせず、ノビノビとプレーできました」と満足そうに振り返った。

 スタートホールの1番パー5で残り70ヤードからの第3打を54度ウェッジでピンそば1メートルにつけてバーディー先行。15番パー5でも残り85ヤードの第3打でしっかりグリーンを捉え、4メートルのパットを沈めてバーディー。この日は4つのパー5のホールでいずれもショットでチャンスを作ってのバーディーを奪い「100ヤード以内のショットの精度がとても良かった」と胸を張った。

 今年は3月のアクサレディス、4月のヤマハレディースで、2週連続で3位に入るなど、トップ10は3度と好調をキープする。オフにスクワットや体幹トレで下半身を強化し、ショットで飛距離アップと安定性の向上を図った。今季のパーオン率は74・9158%で1位と成果として表れている。前週のパナソニックオープンでは9戦目で今年初の予選落ちを喫したが「調子は悪くないので、特に気にしてないです」と、うなずいた。

 今週は千葉県内にある家から通勤する。家に帰れば、愛犬のトイプードル「セナ」ちゃんが待っているといい、「家に愛犬がいるので和めているんです。(帰るのが)楽しみです」。メジャーの難しいセッティングで戦い終えた疲労を愛犬が癒やしてくれているという。

 2016年日本女子アマチュア選手権で、畑岡奈紗らを抑えて優勝。18年にプロテストに合格し、まだツアーでの勝利はないが、確かな実力を備える。「黄金世代」10人目のツアー初優勝で、畑岡、19年の前回大会覇者・渋野日向子、メジャー2連勝中の原英莉花に続く世代4人目のメジャー初Vを目指す。「まだ2日あるのでメジャーというセッティングでは何があるか分からない。一打、一打、自分らしいプレーをして、成長できるように」と静かに闘志を燃やした。

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