宮里優作、3年5か月ぶりの優勝へ3差4位に浮上「優勝するにはもう少しショットが良くないと」


18番をバーディーで締めて大会スタッフとグータッチする宮里優作

18番をバーディーで締めて大会スタッフとグータッチする宮里優作

◆男子プロゴルフツアー・アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 第3日(15日、神奈川・相模原GC東C=7298ヤード、パー72)

 首位と5打差の19位から出た宮里優作(40)=フリー=が強風の中、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。名門・東北福祉大の「顔」は約3年5か月ぶりの優勝に向けて慎重な姿勢を崩さないが、強風予報の最終日にドラマが起きる可能性はありそうだ。星野陸也(25)=フリー=が通算10アンダーで首位。首位から出たアマチュアの杉原大河(21)=東北福祉大4年=は77と崩れ、19位に後退した。

 強風が吹き、さらに難易度を増した関東屈指の林間コースで、風が強い沖縄で育った宮里が存在感を示した。「ショットはバラバラ。ショートゲームでつないだ」と言いつつも、この日最高の68をマーク。優勝争いに加わった。

 兄は日本男子ツアー1勝の聖志、妹は元世界ランク1位の藍さん。日本ゴルフ界の「名家」宮里3きょうだいの次男・優作は、日本ゴルフ界の「名門」東北福祉大の“顔”の一人だ。「僕には何の威厳もありません」と謙遜するが、ツアー7勝、17年には賞金王にも輝いた確固たる実績を持つ。

 首位と3打差で迎える最終日も強めの風が吹く予報。「優勝するにはもう少しショットが良くないと」とあくまでも控えめだが、17年日本シリーズJTカップ以来の優勝へ“追い風”は吹いている。(竹内 達朗)

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