金谷拓実、欧州ツアーはアマ時代から「目標」にしてきた舞台へ…記者の目


全米プロ選手権に向け渡米した金谷拓実

全米プロ選手権に向け渡米した金谷拓実

 男子プロゴルフの日本ツアー賞金ランク1位の注目ルーキー・金谷拓実(フリー)が15日、次週のメジャー、全米プロ選手権(20日開幕・米サウスカロライナ州キアワアイランドリゾート)に向けて羽田空港から出発した。今季日本ツアー2勝の22歳は、7月中旬まで米国&欧州ツアーを最大6試合転戦する自己最長の「武者修行」遠征となることを告白。コロナ禍でもあえて険しい道を選び、今夏の東京五輪代表と来年の欧州ツアー出場権の“夢切符ダブル取り”に挑む。

 金谷にとって欧州ツアーは、世界ランク1位に君臨したアマチュア時代から「目標」としてきた舞台だ。各国のナショナルオープンが続き、世界に名だたる美しい名コースも多い。アマ日本代表で海外遠征経験も豊富で「世界のいろんなコースを回ってみたいんです」と目を輝かせていた。

 2019年11月に日本ツアーで史上4人目のアマチュア優勝した際も「欧州からステップを踏んで米国に行く同年代の選手が多い。僕もまず欧州でやりたい」と明言。20年に欧州ツアー予選会受験を予定していたがコロナ禍で中止となり、同10月に国内でプロ転向した。

 172センチ、75キロ。今季日本ツアー平均1位のパットと曲がらないティーショットが武器。パワー全盛の米ツアーにいきなり挑むのではなく、欧州で実績と経験を積んで、大先輩・松山の背中を追う未来予想図を描いている。(ゴルフ担当キャップ・榎本 友一)

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