ソフトバンク工藤公康監督の長女・遥加が首位 父のアドバイスで念願の初V目指す


11番、ティーショットを放つ工藤遥加

11番、ティーショットを放つ工藤遥加

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第2日(28日、愛知・セントクリークGC=6605ヤード、パー72)

 第1日(27日)に降雨のため日没順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われた。

 この日、合わせて34ホールをプレーした工藤遥加が、通算10アンダーで首位に立った。第2ラウンドではツアーで自己ベストの66をマーク。「(前半)いい位置にいても、(後半に)いつも、スコアを崩してしまう。明日以降も緊張すると思うけど、その緊張を受け入れてプレーしたい」。プロ11年目の初優勝に向けて意欲を示した。

 父はプロ野球ソフトバンク工藤公康監督。福岡で行われた、ほけんの窓口レディースに出場した2週間前に、尊敬する父と久しぶりに対面した。「いつも、私を見てくれています」と工藤はうれしそうに話す。プロ野球界屈指の理論派で知られる工藤監督は、ゴルフの技術面でもアドバイスをするという。「上から(ボールを)つぶす意識が強すぎるのでは? 練習ではロブショットをした方がいいよ」。今大会の好成績は父の助言の効果もあった。

 人気俳優の兄・工藤阿須加の存在も大きい。「きょうだいLINEで、いつも、結果を送ってくれます」と笑った。

 2019年サマンサタバサレディースでは3位で最終日を迎えたが、13位に終わるなど、土壇場で勝負強さを見せることはできなかった。父は現役投手として通算224勝。監督として5度の日本一に輝いている。今回こそ念願の初優勝に向けて、父の勝負強さを発揮したいところだ。

 3打差の2位は林菜乃子。さらに4打差の3位に山下美夢有らが続く。

 山路晶は3番と7番でツアー史上初の一日2度のホールインを達成したが、通算4オーバーの75位で予選落ち。

 2月4日に第1子の男児・桃琉(とうり)君を出産後、3か月と3週間でツアーに復帰した横峯さくらも75位で予選落ち。第2ラウンドで最終組でプレーした横峯は、イ・ボミ(韓国)、青木瀬令奈と同組全員の総意で日没時間を12分過ぎる午後7時9分までプレーして執念のホールアウト。愛息のもとに帰った。

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