笠りつ子 5年ぶりの優勝へ首位発進「天気は悪かったけど、気持ちよくプレーできました」


18番、強い風雨に煽られて傘がおちょこになってしまい苦笑する笠りつ子

18番、強い風雨に煽られて傘がおちょこになってしまい苦笑する笠りつ子

◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス第1日(4日、新潟・ヨネックスCC=6435ヤード、パー72)

 ツアー通算5勝の笠りつ子(33)=京セラ=が強い風雨の中、6バーディー、ボギーなしの66で回り、首位に立った。2年前の舌禍事件を乗り越え、5年ぶりの優勝を目指す。地元・新潟出身の高橋彩華(22)=東芝=ら4人が2打差の2位に続く。先週のリゾートトラストレディス最終日に首位からスタートしながら15位に終わった工藤遥加(28)=フリー=は雪辱に向けて8位と、まずまずのスタートを切った。

 傘がひっくり返るほど強い風雨にも負けず、笠が好プレーを見せた。6バーディーを量産し、しかも、ボギーなし。「天気は悪かったけど、気持ちよくプレーできました。力まずに、うまくかみ合いました」と、笑顔で話した。

 通算5勝の実績を持つが、16年のニトリレディスを最後に栄冠から遠ざかる。その間、19年のマスターズGCレディースでは舌禍事件を起こした。5年ぶりの優勝へ絶好のスタートを切ったが、笠はあくまで冷静だ。「結果的に優勝できればいいですけど、1試合ずつ全力で、自分と向き合って戦っていきたい。自分の心と闘って、自分に勝ちたい。まだ2日あるので、一打一打集中したい」と強調した。

 「今日は風も雨も強かったけど、ボールがブレなかった」と33歳は言う。今、笠自身もブレていない。(竹内 達朗)

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