◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス 第2日(5日、新潟・ヨネックスCC=6435ヤード、パー72)
首位から出た笠りつ子が、3バーディー、ボギーなし69と手堅く回り、通算9アンダーで首位をキープした。2016年ニトリレディス以来、5年ぶりの6勝目を目指し、最終日に臨む。2打差の2位に三ケ島かなが続く。
3打差の3位は山路晶。先週のリゾートトラストレディスでは第2ラウンド(5月28日)でツアー史上初の同一ラウンド2度のホールインワンを達成しながらも予選落ち。攻撃的なゴルフが持ち味の22歳は、1998年度生まれ「黄金世代」10人目のツアー優勝を目指す。
今季、飛距離ランク4位(253・88ヤード)の飛ばし屋、山路が3バーディー、1ボギーの70で回り、好位置をキープした。2打差の2位から、3打差3位に後退したが、初優勝の可能性を十分に残した。「最終日も自分らしい攻めのプレーで優勝を目指して頑張ります」と、山路は笑顔を交えて言い切った。
先週はツアー初となる1ラウンドで2度のホールインワンを達成する偉業を成し遂げながら、ドライバーショットが乱れ、まさかの予選落ち。アマチュアなら一生大事に取っておくはずのホールインワンボールも「OBを打ってなくしてしまいました」と苦笑いする。豪快、攻撃的なゴルフが山路の持ち味だ。
親友の畑岡奈紗は海外メジャーの全米女子オープンで第2日を終え、首位の笹生優花と5打差の9位と健闘している。1ラウンドでホールインワン2回の快挙について「すごいね。おめでとう」という連絡をもらったという。
時にはドライバーショットが曲がるが、飛距離はツアートップクラス。1ラウンドでホールインワン2度が証明するようにアイアンショットの切れ味は抜群だ。畑岡をはじめ、同じ1998年度生まれの「黄金世代」では9人もツアー優勝を果たしている。「私も早く優勝したい気持ちは強いです」。山路は臆することなく、きっぱり話した。