稲見萌寧、単独首位スタートも涙のV逸「すごく悔しい」


12番、バーディーパットが入らず肩を落とす稲見

12番、バーディーパットが入らず肩を落とす稲見

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 最終日(13日、兵庫・六甲国際GC=6517ヤード、パー72)

 単独首位から出た稲見萌寧(21)=都築電気=は3バーディー、3ボギーでスコアを伸ばせず1打差の2位だった。

 記録が残る1990年以降、初の4日間「ノーボギー優勝」を目指した稲見だったが、スコアを伸ばせず涙のV逸。最終日を首位で迎えた過去3試合は負けなしだっただけに「すごく悔しい」と言葉を絞り出した。

 パー4の9番で「魔球みたい」に曲げた2打目がバンカーにつかまり、今大会63ホール目にして初のボギー。「感覚がうまくはまらず、悪い方にいってしまった」とショットの安定性を欠いた。最終18番、決めれば首位に並ぶ8メートルのバーディーパットは惜しくも入らず、グリーンに両膝をついて天を見上げた。

 五輪代表争いは、残り2試合の結果次第に。「オリンピックまであと2戦というより、前半戦があと2戦という感覚。全部優勝争いに絡めるように頑張りたい」。流した涙は無駄にしない。

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