東京五輪に出場するゴルフの松山英樹(LEXUS)が24日、会場の埼玉・霞ケ関CCで今月初旬の新型コロナ感染後、初めて公の場に姿を見せ、29日から4日間行われる競技に向け約3時間調整した。コースは回らなかったが、練習場で2時間以上ショットを打ち込み、パット、アプローチも行った。
淡いピンク色のウェアで会場に表れた松山は猛暑の中、元気な様子を見せた。2日の米ツアー大会中に陽性が判明し、頭痛などの症状が出たため、全英オープン(15~18日、英国)を欠場。陰性となり14日から練習を再開し、21日に五輪出場のため米国から帰国した。この日は目沢秀憲コーチとスイングチェックをしながら調整を進めた。海外の女子選手から写真をリクエストされ、応じる場面も見られた。
松山は先月の代表発表後、「メダルを獲得して、たくさんの方々にゴルフの素晴らしさを知っていただけるように頑張ります」とコメント。マスターズ覇者が悲願の金メダルへ調子を上げる。
◆松山の経過
▼7月2日 PCR検査で陽性と判定され、米ツアー大会を棄権。「とても残念。一日も早い回復と試合への復帰に努めたい」とコメント。その後、米フロリダ州内の自宅に戻り、10日間の自主隔離に入る。
▼同4日 喉の痛み、頭痛、倦怠(けんたい)感の症状があると、マネジメント会社が発表。
▼同11日 全英オープンの欠場を発表。13年からのメジャー連続出場が33で途切れる。米国時間の10日時点でも陽性判定が出ており、29日開始の五輪出場が危うい状況に。
▼同14日 この日までに陰性判定が確認され、練習を再開したことが早藤キャディーのインスタグラムを通じて明らかになる。
▼同19日 実戦形式のラウンド練習ができるまで回復。
▼同20日 五輪出場を決断したことが判明。日本への出国前96時間以内にPCR検査で2回陰性を証明する必要があったが、条件を満たした。
▼同21日 五輪出場のため帰国した。