ミレニアム世代・吉田優利、初の土曜最終日に「夢実現」の初V…イニエスタからの祝福に「びっくりした。すごい幸せ」


表彰式に登場した神戸のイニエスタと記念写真に納まる吉田(カメラ・馬場 秀則)

表彰式に登場した神戸のイニエスタと記念写真に納まる吉田(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 楽天スーパーレディース最終日(31日、兵庫・東急グランドオークGC)

 1打差2位から出た吉田優利(21)=エプソン=が、8バーディー、2ボギーの66で回り、通算18アンダーで初優勝し、大会初代女王となった。東京五輪代表の稲見萌寧(22)=都築電気=は6バーディー、ボギーなしで通算12アンダーの9位。今大会は東京五輪の男子ゴルフが日曜日に最終日を迎えることを踏まえ、1988年のツアー制施行後、初めて土曜日が最終日となった。

 短いウィニングパットを決めた吉田は、まばゆい笑顔で両手を高く掲げた。2000年度生まれの「ミレニアム世代」3人目となるツアーV。「ジュニアの頃から、この日を夢見て練習してきたことが実現してうれしい限りです」。大会初代女王が喜びに浸った。

 12番からプロ初の5連続バーディーをマーク。混戦状態から一気に抜け出した。「心拍数を速く感じる瞬間もあったけどパッティングを構えると収まった」。強心臓で優勝をたぐり寄せたが表彰式ではサッカーJ1神戸の世界的名手イニエスタから祝福され「びっくりした。すごい幸せ」と喜びに浸った。

 最終日前夜。次週の東京五輪女子ゴルフ初日を前に、辻村明志コーチ(45)から「今週の金メダルを取ってくるように」と背中を押された。5月のほけんの窓口レディス3位が最高成績。「自分が一番になるんだと、より強く思った」と気持ちが高ぶった。アマ代表の「ナショナルチーム」で19年に海外メジャーの全米女子OPに出場。東京は逃したが「パリ(五輪)は一つの目標。出たい一心です」。この日の“金メダル”を3年後につなげていく。(菅原 美沙)

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