4日から始まる女子ゴルフの日本代表・畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=、稲見萌寧(22)=都築電気=が2日、会場の埼玉・霞ケ関CC(6648ヤード、パー71)で公式会見に出席した。稲見は1日まで行われた男子ゴルフで4位の松山英樹(29)から「男子でメダルを取れなかったので女子で頑張って」とエールを送られたと明かした。08年日本ツアー賞金女王の古閑美保さん(39)が大会を占った。
東京五輪の女子ゴルフは男子と比べて、層の厚いフィールドになりましたね。世界ランク上位にほとんど辞退や欠場者がいません。60選手と参加人数が少ないので番狂わせはなく、世界ランク上位でのメダル争いになると思います。
注目はやはり世界ランク11位の畑岡奈紗です。世界で活躍している選手。6月のメジャー、全米女子オープンではプレーオフまで進み、7月に米女子ツアー4勝目も挙げた。金メダルの期待も十分あります。稲見萌寧は今年、日本ツアー5勝した時の勢いはめちゃくちゃすごかった。五輪と同じ無観客開催で結果を残せているのも評価できます。
他の優勝候補では世界ランク1位の高真栄(コ・ジニョン、韓国)、同5位のダニエル・カン(米国)、16年リオ五輪銀メダルのリディア・コ(ニュージーランド)を挙げます。プレースタイル的に長いパターが入る選手。猛暑の影響もあり、グリーンはそこまで硬くできないでしょうから、伸ばし合いの展開を予想します。そうなると、やはりパター勝負になると思う。
五輪の金メダルの価値観は国によって大きく違います。韓国などアジアでは高く、取ればほぼ一生が保証されます。国によってはメジャー以上のモチベーションがある。全米女子オープンで勝った笹生優花はフィリピン代表での出場。フィリピン初となる五輪金メダルまで獲得できたら、それこそ国民的な英雄になるのでしょうね。