◆東京五輪 女子ゴルフ 最終日(7日、埼玉・霞ケ関CC=6648ヤード、パー71)
曇天の下、母の母国のフィリピン代表として出場した、6月の全米女子オープン覇者・笹生優花(ICTSI)は20位で出て1イーグル、5バーディー、1ボギーの65をマーク。通算10アンダーの暫定10位でホールアウトした。
前半は、4番パー3でグリーン手前に第1打を外してボギーが先行。5番パー5で3オン1パットのバーディーのパープレーで折り返した。後半に入ると、持ち味のショットの調子が戻って猛チャージ。12番から3連続バーディーを奪った。
そして最大の見せ場は、ティーグラウンドが253ヤードに前に出された17番パー4だった。フェアウェーウッドでの第1打でピン右3Mに1オンに成功。五輪初イーグルを奪った。最終18番3Mを沈めて伸ばして、バックナインは「29」をマークした。
昨年から日米通算3勝をともに挙げてきた、キャディーのライオネル・マテチュック氏が大会前の練習日に熱中症となり、今大会は同国代表コーチを急きょ、キャディーに起用して臨んでいた。
ホールアウト後、20歳は日本のテレビインタビューに笑顔で応じた。
―どんな1週間でしたか?
「すごく楽しい1週間だったと思いますし、勉強になった良い試合だったと思います」
―今日を振り返って?
「残り3日は、初日よりも良いゴルフができた。今日もパターが入ってくれたので良かったと思います」
―トップ10も見える位置まで来ましたね?
「はい。こうやって上位であがれて良かったと思います」
―初の五輪はいかがでしたか?
「本当に楽しかったですし、良い経験になったと思います。今日同組だった台湾の選手とか皆優しくて、まだまだ自分が学ぶことが多くてすごく楽しかったです」
―今後に向けては?
「いつも通り自分のベストを出して、自分のゴルフができるように頑張っていきたいです」