稲見萌寧が銀メダル「私の人生の中で一番名誉なこと」プレーオフ制し男女通じて日本ゴルフ界初の快挙


◆東京五輪 女子ゴルフ 最終日(7日、埼玉・霞ケ関CC=6648ヤード、パー71)

 稲見萌寧(都築電気)が銀メダルを獲得した。男女通じて日本ゴルフ界初のメダルとなった。

 3位から出た稲見萌寧(都築電気)は9バーディー、3ボギーの65で回り、通算16アンダーの2位タイでホールアウト。65で回り、16アンダーで並んだリディア・コ(ニュージーランド)との銀メダルを懸けたプレーオフを行った。

 18番パー4で行われたプレーオフ1ホール目。ティーショットを右のバンカーに入れたコは花道からの3打目をピン左2メートルへ。このパーパットを右に外した。

 対する稲見はフェアウェーからの第2打をピン左約8メートルに乗せ、2パットでパーをセーブした。

 稲見はこれまで、ツアーでプレーオフは3戦3勝と圧倒的な強さを誇っていた。

 世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)が69で回り、17アンダーで金メダルを獲得した。

 畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は3バーディー、1ボギーの69で回り10アンダー。65をマークした笹生優花(フィリピン)も10アンダーとし、ともに9位で終えた。

 稲見萌寧「私の人生の中で一番名誉なこと。重大な任務を果たした感じはありますね。プレーオフは勝率100%なので、やると決まった時は勝ちに行こうと。(五輪は)夢の舞台でしたが、夢の舞台で終わらせられてよかったと思います。(銀メダルは)全然想像できなかったですね。たくさんの応援が私の力になりました。これからも頑張って参りますので、応援宜しくお願いします」

 ◆稲見の日本ツアーでのプレーオフ戦績 これまで3戦3勝。20年スタンレーレディス(3人)、21年明治安田生命レディス(2人)、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(2人)で、いずれも勝っている。

 ◆稲見 萌寧(いなみ・もね)1999年7月29日、東京都生まれ。22歳。9歳でゴルフを始め、2016年にナショナルチーム入り。18年のプロテストに一発合格。19年7月のセンチュリー21レディスでツアー初優勝。正確なアイアンショットを支えに今年5勝を含む通算7勝。現在賞金ランク2位。日本ウェルネススポーツ大に在学中。家族は両親。166センチ。

 ◆五輪のゴルフ競技 2016年リオ五輪で、1904年セントルイス大会以来、112年ぶりに正式種目に復帰。初出場の日本女子は野村敏京が4位、大山志保が42位だった。男子は今大会での松山英樹の4位が最高成績。

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