東京五輪銀メダルの稲見萌寧“ぶっちぎり優勝”に向けて首位キープ 2位の臼井麗香と3打差 高橋彩華は苦戦


前日21日のラウンド中、三人仲良くピースサインしていた(左から)稲見萌寧、吉田優利、臼井麗香

前日21日のラウンド中、三人仲良くピースサインしていた(左から)稲見萌寧、吉田優利、臼井麗香

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(22日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)

 最終組が前半を終了した。初日から首位を走る東京五輪銀メダルの稲見萌寧(都築電気)が前半の9ホールを2バーディー、1ボギーの35で回り、通算11アンダーで首位をキープ。2位の臼井麗香(ディライトワークス)に3打差をつけて、ハーフターンした。

 日本ゴルフ界唯一の五輪メダリスト稲見が目指す究極の目標は「絶対王者」。初日に2001年大会で具玉姫(韓国)がマークしたパー72における大会コース記録を2打更新する65をマークした後「絶対王者とは毎週、ぶっちぎりで勝つことですね。ハラハラドキドキしたくないので」と笑顔を交えて、大きな目標を明かしていた。二つスコアを伸ばして迎えた9番パー5では第1打を珍しく左に大きく曲げて池ポチャ。5オンとなったが、長いボギーパットを沈めてガッツポーズ。ダブルボギーを回避した。正午に最大瞬間風速15・4メートルの強風が吹き荒れる中、有言実行の“ぶっちぎり優勝”に向けて突き進んでいる。

 一方、1打差2位からスタートした高橋彩華(東芝)は、第2日終了後「自分には期待していません。何回も失敗しているので」とやや弱気に話した。1998年度生まれ「黄金世代」の一員の高橋は今季トップ10が13回と安定した成績を誇り、さらに最近5大会ではトップ5が3回と好調。黄金世代10人目の優勝者として期待されて久しいが、最終日で崩れるパターンが多く、V逸を繰り返している。この日は4番でバーディーを先行し、同じく4番でバーディーの稲見に食らいついていたが、6番でボギー、7番でダブルボギーをたたき、前半、二つスコアを落とし、通算7アンダーで稲見と4打差の3位に後退。今大会も最終日で苦戦が続いている。

 4打差5位からスタートした臼井は10番まで3バーディー、1ボギーと通算8アンダーまでスコアを伸ばし、2位に浮上している。

 先週のNEC軽井沢72で優勝した賞金ランク1位の小祝さくら(ニトリ)は10番を終了し、首位と5打差の4位。2大会前の楽天スーパーレディースで初優勝を飾った21歳の新鋭、吉田優利(エプソン)は9番を終了し、2打差の3位から5打差の4位に後退している。

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