長嶋茂雄招待セガサミーカップ最終日 石川遼は大会初の連覇逃すも7Wなどに手応え「自分にとってはメリットのあるクラブ」


10番、ティーショットを放つ石川遼。通算5アンダー37位タイ(カメラ・山崎 賢人)

10番、ティーショットを放つ石川遼。通算5アンダー37位タイ(カメラ・山崎 賢人)

◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(22日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 2014年&19年大会覇者の石川遼(カシオ)は強い風が吹き荒れる中、2バーディー、2ボギーの72で回り、通算5アンダーの37位で終えた。

 今大会では先の戦いを見据え、4アイアンの代わりに7ウッドを投入した。6月のメジャー、日本ツアー選手権森ビル杯以来の変更でドライバー、3ウッド、5ウッドと4本のウッド系クラブを入れる石川にとっては珍しいセッティングとなった。「4アイアンと7ウッドを比較すると、7ウッドの方が精度が高い。飛距離的には220~230ヤードくらいを打っている」と説明した。

 この日、216ヤードの12番パー3でティーショットで7ウッドを使用。グリーン左手前のバンカーに運び、パーとした。「これくらいの距離のパー3はメジャーでもある。今週も3日目、4日目と12番は7ウッドで打って、両方ともピンを攻めていけていた。硬いグリーンでの止まり方を考えた時に4アイアンよりも7ウッドの方が半分くらいのランで済むので、自分にとってはメリットのあるクラブ。ラフからも当然、4アイアンよりも打ちやすいですし、今週も結構ラフからも打っていましたし、かなり使えます」と北海道特有の粘りけの強い洋芝で今後を見据えたテストも行っていたことを明かした。

 今大会は2009年、10年のフジサンケイクラシック以来自身2度目の大会連覇に挑んだ。ただ、海外メジャーの全米オープンからの自主隔離期間や1か月半ぶりの再開初戦ということもあり、細かい試合勘を取り戻すことには苦戦した。予選ラウンド2日間は69、69で滑り出したが強風の吹いた決勝ラウンドは73、72とスコアを伸ばせなかった。

 「風の中で自分でうまくコントロールするのも課題。今は新たなことに取り組みながらという感じなので。なかなか複雑な気持ちの部分はありますけど残りの試合で毎試合、毎試合成長していけるように。(7月の前戦の)日本プロ選手権の時と比べて、練習場でできていたこととコースとのギャップが半分以上埋まってきている感はあって。そういう意味では今週、一番大事にしていた部分には手応えは感じられた。次の試合につなげていけるようにしたい」と前向きにとらえた。

 26日からは、16年大会を制したSansan・KBCオーガスタ(福岡・芥屋GC)に臨む。

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