◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック 第1日(2日、山梨・富士桜CC=7566ヤード、パー71)
濃霧による視界不良のため競技はサスペンデッドになり、18組52人が終えられなかった。19年11月にプロ転向した新人の古川雄大(ゆうき、23)=フリー=が5バーディー、2ボギーの68で回り、3アンダーで首位と1打差の暫定6位。昨年プロデビューした思い出の大会で初優勝を狙う。石川遼(29)=カシオ=は2アンダーの69で同15位。今野大喜(24)=フリー=ら5人が4アンダーで同首位となった。
古川が雨の中、難コースの富士桜を攻略した。出だしの10番で2メートルを沈めバーディー発進し、68で1差の暫定6位。「ツアーのセッティングに慣れてきて、余裕をもってコースを見渡せている」と、うなずいた。
昨年9月、コロナ禍でツアー再開戦となった今大会でプロデビューした。7オーバーで予選落ちし、「コースの重圧に負けてしまった。技術面もまだまだだった」と振り返る。そこから1年間で飛距離が15ヤードアップ。6月のツアー選手権森ビル杯で2位に入るなど「試合を通して成長できている」と胸を張った。
名前の「ゆうき」は「雄大な心を持ち、人に勇気を与えられるような存在になって」と父から名付けられた。姓名ともに漢字が同じ人気俳優の古川雄大(ゆうた、34)の存在も意識するそうで「僕が小学生の頃から活躍されている。ゴルフで頑張って、この人より有名になりたい」と笑顔。「ネットで『古川雄大 ゴルフ』って打たないと(自分が)出てこないんです」とも明かした。
23歳のルーキーは「予選を通って、昨年のリベンジをしたい。優勝争いしたい」と、知名度アップに向けて奮闘する。(岩原 正幸)
◆古川 雄大(ふるかわ・ゆうき)1997年10月29日、福岡・大野城市生まれ。23歳。幼少時はサッカーをしていたが、シングルの腕前を持つ父の影響で11歳からゴルフの道へ。15、18年に九州アマで優勝。東海大九州4年時の19年予選会で3次まで勝ち上がり、プロ宣言。得意クラブはドライバーで平均飛距離は290ヤード。172センチ、78キロ。