大岩龍一 平均パット1位の実力者が1差2位浮上「予定の4アンダーより多く伸ばせているので満足」


ホールアウトしキャディと笑顔でグータッチを交わす大岩龍一

ホールアウトしキャディと笑顔でグータッチを交わす大岩龍一

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン第2日(24日、京都・城陽CC=6967ヤード、パー72)

 2打差4位で出た大岩龍一(23)=ディライトワークス=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算10アンダーで1打差の2位に浮上した。ツアー本格参戦1季目のパット巧者が初優勝を狙う。18年、19年賞金王の今平周吾(28)=フリー=は71でイーブンパー72位となり、18年5月以来、42戦ぶりの予選落ち。65の永野竜太郎(33)=フリー=が11アンダーで首位。

 大岩が着実にスコアを上げた。14番で4メートルのパットを難なく沈め、4つ目のバーディー。「予選2日間は予定の4アンダーより多く伸ばせているので満足」。今季ツアーで平均パット1位(1・7184)の実力を見せつけた。

 「絶対的エース」が、その強みを支える。小学5年の時、都内の「ヴィクトリアゴルフ」で購入し、現在は契約するピン社のピン型パターのヘッドを今でも愛用する。当時に比べて身長が20センチ以上伸びたため、シャフトは31インチから33・5インチにしたが、ヘッドはそのまま。プロ転向後もほとんどの試合で使用。「パターにグリーンが合わせてくれる」と信頼を寄せる。

 ツアー本格参戦1季目でトップ10入りが6度と躍進する。「まぐれが続いているんで」と笑顔。相棒とともに初優勝へ突き進む。(宮下 京香)

 ◆大岩 龍一(おおいわ・りゅういち)1997年12月17日、東京・板橋区生まれ。23歳。8歳で競技を始め、中学1年時に練習環境を求めて千葉に移った。東京・堀越高から17年に日大に進学。18年10月に大学を中退し、プロ転向。19年5月に下部のAbemaTVツアー・太平洋クラブチャレンジで2位。同10月のアジア下部のコンビファール選手権V。今季国内ツアー賞金ランク17位。

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