日本女子プロゴルフ選手権で初共演した藤田（左）と原田さん（本人提供）
今月のメジャー、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は、忘れられない大会になりました。新人の頃からお世話になってきたツアー７勝で、日本女子プロゴルフ協会元副会長の原田香里さん（５４）のプレーを初めて生で見ることができて。すごく居心地のいい方で、家族ぐるみで仲良くさせていただいている方なんです。
昨年の選手権会場内に歴代優勝者の写真が飾ってありました。歴代女王は一生同大会に出場可能と聞いて、１９９３年大会覇者の原田さんに「来年の選手権出ましょうよ。私がキャディーしますから」とお誘いしたんです。１０年ぶりの選手権出場へ「じゃあ頑張るわ」と言って下さって。今年は９年ぶりにレジェンズツアーにも出場されていました。
そしたら、今年７月の選手権予選会２位で私も出場権が取れて。「一緒に出ましょう」に変わりました（笑い）。予選２日間は私の方が早いスタートだったので初日は、原田さんの最終１８番のプレーを見ることができました。グリーン手前から鮮やかなチップインバーディー。小技が本当にお上手ですごい選手だったんだな、と改めて感じましたね。お互い残念ながら予選落ちでしたけど、成績以上にすごく良い刺激と思い出を頂くことができました。
おかげ様で、その後の下部のステップアップツアー２試合はしっかりと予選を通れました。１０月のかねひで美やらびオープン（７日開幕・沖縄）が、私の２１年下部ツアー最終戦です。今年７試合は予選落ちがないので最後まで頑張ります。その後は、来季出場権をかけた予選会に出る予定です。（女子プロゴルファー）
◆藤田 光里（ふじた・ひかり）１９９４年９月２６日、札幌市生まれ。２７歳。３歳で父の故・孝幸氏の教えでゴルフを始め、西岡中３年から北海道女子アマチュア５連覇。飛鳥未来高卒。１３年にプロテスト合格。１４年賞金ランク３８位、１５年はフジサンケイレディスで初優勝して同１８位。１７～１９年は賞金シード入りを逃した。１６５センチ、５６キロ。家族は母と妹、弟。ゼビオホールディングス所属。