諸見里しのぶさん 西村優菜選手は21歳とは思えない流れをつくるうまさと強さを感じる


12番ティーショットを放ち笑顔の西村優菜

12番ティーショットを放ち笑顔の西村優菜

◆女子プロゴルフツアー ▽2021年メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(2日、栃木・烏山城CC=6550ヤード、パー71)

 30位から出た西村優菜(21)=スターツ=が8バーディー、ボギーなしでこの日ベストスコアの63で回り、通算9アンダーで単独首位に浮上した。63はパー71設定では大会新記録で、ツアー全体としても最少タイ記録となった。さらに、史上3人目&最年少のツアー3週連続優勝をメジャーで飾れば初の快挙となる。同会場での16年大会、アマチュアでツアー初出場ながら6位に入った思い出の舞台でメジャー2勝目に近づいた。

 第2Rの西村選手は傾斜地から繊細かつ、圧巻のショット力が光りました。18番は残り180ヤードから7ウッドでの第2打をフェードで高い球を打ち、砲台の2段グリーンの右横にスピンをかけて止めた。完璧な一打でのバーディー締め。

 マネジメントはパットまで徹底しています。毎ホール、上りのバーディーパットを打てる場所を探して、グリーンを狙うショットを放つ。そして勝負どころは強めに、合わせるところは弱めにパットする。攻守の切り替えがしっかりとできていて、波に乗ると今日のようなビッグスコアになる。21歳とは思えない流れをつくるうまさと強さを感じますね。

 3週連続優勝に向けては、昨日の中止は大きかったですね。体力を回復して、第1Rで少し不安のあったショットも修正できていた。思い入れの強い大会なので、残り2日間は重圧も感じるはずです。変わらずに、リズム良くプレーできるかが勝利へのカギになると思います。(2007年大会覇者、女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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