大槻智春は今季4度目の2位に悔しさにじむ「今シーズンのうちに優勝できる」


2番ティーショットを放つ大槻

2番ティーショットを放つ大槻

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 最終日(3日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 最終ラウンドが行われ、3打差の3位から出た大槻智春(真清創設)が4バーディー、1ボギーの68で回り通算12アンダーで2位となった。優勝したチャン・キム(米国)に2打及ばず、今季4度目の2位に終わり、19年5月の関西オープン以来となる2勝目にまたしても届かなかった。

 2番パー5(555ヤード)で2オン、2パットで初バーディーを奪うと、5番では約15メートルのバーディーパットをねじ込んだ。15番までに4つのバーディーを奪い、首位のC・キムの背中を懸命に追ったが、迎えた18番パー4。右ラフからの第2打を「つかまりすぎた」とグリーン左奥にこぼし、ボギーで終戦。今季は何度も味わってきた惜敗の悔しさ。ホールアウト後の取材では、その気持ちを押し殺すように「勝てないということには何かしら原因がある。そこを追求していかないといけない」と話した。

 今季は勝ち星こそないが、出場22試合のすべてで予選を突破し、今回で12度目のトップ10フィニッシュと安定した成績を残す。賞金ランクも5位につけ「調子が良くない状態でもいいところで戦えている」と手応えも実感している。それだけに手にしたいのは2年ぶりの優勝の2文字だけだ。「一打、一打しっかり自分のプレーをすれば、今シーズンのうちに優勝できると思うので頑張ります」と前を向いた。

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