5月にプロ転向・大西魁斗が66で3位発進、集中して地震も気づかず「バーディーを取りたくて必死だった」


10番ティーショットを放つ大西

10番ティーショットを放つ大西

◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ! 第1日(28日、茨城・美浦GC=6988ヤード、パー71)

 第1ラウンドが行われ、大西魁斗が6バーディー、1ボギーの66をマーク。5アンダーでツアー自己最高の2打差3位と好発進を切った。「今日はショットが良くて、チャンスもあったのでバーディーを取ることができた。ドライバーもアイアンも両方良かったと思う。今日は満足しています」と胸を張った。

 プロ5戦目のルーキーが会心のスタートを切った。1番パー4で残り184ヤードの第2打を6アイアンでピンそば1メートルにつけてバーディー。6番パー4でも2打目をピン1メートルに寄せるバーディーでスコアを伸ばした。9番の第2打を打つ前、午前9時55分頃には会場のある茨城県で震度3~4の地震が発生した。17番をプレーしていた第19組は揺れに驚いた様子で、同組で顔を見合わせていたが、大西は「全然気づかなかった。集中していてバーディーを取りたくて必死でした」と苦笑いだった。

 5歳でゴルフを始め、9歳の時に語学力と練習環境を求めて米ロサンゼルスに渡った。13歳からはIMGアカデミーで腕を磨き、南カリフォルニア州大では1年時に全米の上位40人程度が入る「オール・アメリカン」にも選ばれて活躍。その後、今年5月にプロ転向し、日本ツアーでプロ生活をスタートさせた。主催者推薦で出場する今大会がプロ5戦目で、過去4戦はいずれも予選を突破し、力をうかがわせる。初優勝も見える位置だが「来週も出たいんで今週の目標はトップ10ですかね」と冷静に見据えた。

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