中島啓太
男子ゴルフのアジア・パシフィックアマチュア選手権は３日、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイ・クリークＧ＆ヨットＣ（６９８６ヤード、パー７１）で開幕する。世界アマチュアランク１位の中島啓太（日体大３年）は指定練習日となった２日、会場入りして調整した。「本当に自分に自信を持ってやること。ティーショットが難しいホールが多いけど自信を持って振り抜いていきたい」と気持ちを高めた。
今大会は２０１７年に初出場して以降、４度目の出場だ。昨年１１月に松山英樹、金谷拓実に続く日本男子３人目の世界アマランク１位となり、今年８月には世界一のアマに贈られる「マコーマックメダル」も受賞。現地メディアからも注目を集める。この日は会場で英語でのインタビューにもスムーズに対応し「暗記というか、部屋で書き出してキーワードだけおぼえて。聞かれたらこんな感じで答えるというのをイメージして練習してきました」と胸を張った。
９月の国内男子ツアー・パナソニックオープンではパー３以外の全ホールのティーショットをドラバーで果敢に攻め、ツアー史上５人目のアマチュア優勝をつかんだ。「今週は全ホールでドライバーというのは無理だけど勝負所でドライバーを持つので、パナソニックオープンでやってきたことが生かされると思う。マネジメントしながら勝負所で強気な姿勢を見せられればいい」と見据えた。
シンガポール・セントーサＧＣで行われた１８年大会では２学年上の金谷に３打及ばず２位。今大会には強い思いを秘める。また、「マコーマックメダル」を受賞し、来年の全米オープン、全英オープンの出場権は既に獲得するが、今大会を制すれば目標とする来年のマスターズの切符も得られる。「ずっと目標にしてきた試合が目前にきた。今週できることに集中してしっかりできたらいい」と気持ちを引き締めた。