賞金王目指す星野陸也 不調のティーショット改善で「頭の中がスッキリ」


プロアマ戦の10番でティーショットを放つ星野陸也

プロアマ戦の10番でティーショットを放つ星野陸也

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 プロアマ(3日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 初の賞金王獲得を目指す星野陸也(興和)が、不調だったティーショットを改善させて今季残り5試合を戦い抜く。この日はプロアマ戦でコースを確認するとともに、自身のゴルフの状態もチェック。頭を悩ませていたドライバーも復調し「やっと落ち着いてきた感じがする」とうなずいた。

 今季3勝で賞金ランク3位に付ける星野は、国内ツアーだけでなく全米プロ選手権、全米オープン、全英オープンと海外での試合も経験。東京五輪にも日本代表として出場した。たくさんの経験を積んだものの、5月のアジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップ以来優勝からは遠ざかっている。「アメリカに行っていたときが一番調子が良かったんですけど、日本に帰ってきてから調子が悪かった」。日本開催だった前々週の米ツアー・ZOZOチャンピオンシップではティーショットが隣のホールに行くほど曲がり、「あまりの調子の悪さに修正が効かないのが自分でも珍しい」と頭を抱えた。

 前週の「ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ」は悩んだ末に出場を見送り、用具の調整やスイングを細かく確認。曲がりの原因はドライバーのヘッドの重量が影響していたことが分かり、すっとふに落ちた。「中盤戦の調子よりは、今は頭の中がスッキリしている状態です。今回は上向きにいけるかなと思います」。今季は残り5戦で、賞金ランク1位の木下稜介(ハートランド)とは約900万円差。「最低1勝は必ずしたい。(今大会は)グリーンのスピードが半端じゃない。パターが強気なので3パットしないようにしたいです(笑い)」と、晴れやかな表情で意気込んだ。

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