堀川未来夢 自己最少タイ63で首位浮上 パットのイップス克服し「久しぶりにいいゴルフができました」


1番でティーショットを放つ堀川未来夢

1番でティーショットを放つ堀川未来夢

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第3日(6日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 5打差の26位から出た堀川未来夢(28)=Wave Energy=が、9バーディー、ボギーなしで自己最少スコアに並ぶ63で回り、13アンダーの首位に急浮上した。パッティングのイップスから復調の兆しを見せ、2019年の国内メジャー・日本ツアー選手権森ビル杯以来の2勝目を狙う。

 堀川が長くて苦しかったトンネルを抜け出した。出だしから2連続バーディーを奪うと、勢いそのままにスコアを9つ伸ばてリーダーボードを駆け上がった。「久しぶりにいいゴルフができました」。自己最少に並ぶ63をツアーで3年ぶりにマークした。

 好スコアを支えたのは、イップスを抜けたパッティングだ。19年の日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催)の頃から不調に悩み、ストローク中に「水の中に入った」感覚になったり、右腕が意図していない方向に動いたりする症状を発症。数か月間に十数本のパターを試し、様々な練習法を取り入れたが復調しなかった。だが、前週から取り組んだ「明確ではないのでまだ内緒」の練習がハマり、全体2位の23パット。「久しぶりに人間らしいパッティングをした」と手応え十分だ。

 2年ぶりの2勝目へ「症状が出てしまうことは仕方ないので最小限に抑えることが一番」と堀川。自身8度目の最終日最終組で、「優勝」の二文字をつかみに行く。(菅原 美沙)

最新のカテゴリー記事