賞金女王争い大詰めへ 約397万円差でランク首位を死守した2位稲見萌寧「古江彩佳ちゃん」に戦々恐々


1番、ティーショットを放つ稲見萌寧(カメラ・谷口 健二)

1番、ティーショットを放つ稲見萌寧(カメラ・谷口 健二)

◆女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 最終日(7日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)

 賞金ランク首位で2打差2位から出た稲見萌寧(都築電気)は3バーディー、1ボギーの70で通算13アンダーの単独2位で終えた。腰痛を抱え、決して状態が良くない中、優勝した古江彩佳(富士通)に3打及ばなかったが、約397万円差で賞金ランク首位を死守した。

 稲見は試合後の会見で「腰があまりよくない中、4日間最後まで無事に回り切れてよかった。久々に最終組で回れて、(賞金額も)大きな大会なので、そこで単独2位であがれたのはよかった」と振り返った。ラウンド中も患部に違和感を抱えながら、歩く姿勢にも気を付けて慎重にプレーした。

 9月の時点では、当時ランク4位の古江を約7248万円差リードしていたが、肉薄されている。賞金女王争いについては「あまりそこまで、気にしない。最終的な結果のために、一試合一試合を勝てるように頑張りたい」と冷静に捉えた。

 最終組で直接対決し、ボギーなしの69で回った古江については「(私が)落としてミスしてというよりも、古江彩佳ちゃんが本当に隙のないゴルフをしていた。ミスをしないのに、さらにパターが全部入るようなイメージ。さすがに(2打差で)最終日に出て、そのゴルフだったら、ミラクルがないと勝ち目がないと思っていた。自分の中では、この(腰の)状態ではなくても、そこそこよかったかなと思う」と分析した。

 次戦の伊藤園レディス(12~14日、千葉)に向けて「まずは体をしっかりと整えて、万全の状態で試合に挑めるように、そこが一番。(試合までの期間は普段より)練習は控えて、少し休みをとるほうを優先したい」と話した。

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