杉原大河 大会史上3人目アマVへ5位浮上…東北福祉大の先輩、松山と金谷に続く


18番をイーグルでホールアウトし、同組の片岡尚之(左)とグータッチするアマチュアの杉原大河

18番をイーグルでホールアウトし、同組の片岡尚之(左)とグータッチするアマチュアの杉原大河

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(12日、静岡・太平洋C御殿場C=ヤード、パー)

 アマチュアの杉原大河(22)=東北福祉大4年=が16位から出て、1イーグル、3バーディー、3ボギーの68で通算2アンダーで首位と2打差5位に浮上した。9月の中島啓太以来のツアー史上6人目&大会史上3人目のアマVへ好位置につけた。幡地隆寛(28)=ディライトワークス=が69、金谷拓実(23)=Yogibo=が68で回り、4アンダーで首位に並んだ。

 大学生アマの杉原が残り2ホールで3つ伸ばし、一気に優勝戦線に浮上した。17番パー3で1メートルにつけてバーディーを奪うと、18番は2・5メートルに2オンし、イーグル締め。「強風の中、我慢のゴルフで耐えて、最後に神様がご褒美をくれた」と笑みを浮かべた。

 この日は平均飛距離330ヤードで1位。「アマチュアで最後のツアーなので、4年間練習したことを全て出したいと思った」。予選2日間は通算31勝で永久シードの片山晋呉(48)と同組で、「全ての技が自分とは違う。見ていて鳥肌が立つ。これが本当のプロだな」と、中学時代に冬場の合宿で師事した大先輩からも学んだ。

 今大会では11年に松山英樹、19年に金谷と東北福祉大の先輩2人がアマVを成し遂げた。今月末に予選会を受け、プロ転向を目指す杉原は「(優勝は)あわよくば。明日(3日目)で決まるわけではないので、自分のプレーに徹したい」と富士山の麓で頂点を見据えた。(岩原 正幸)

 ◆杉原 大河(すぎはら・たいが)1999年11月4日、徳島市生まれ。22歳。名前の由来はタイガー・ウッズでトップアマの父・剛毅さんが名付けた。5歳からゴルフを始め、中3時に世界ジュニア優勝。18年に生光学園高から東北福祉大へ。19年にアマ日本代表選出。同年10月に下部ツアーで史上3人目(当時)のアマVを達成。ドライバーの平均飛距離は300ヤード超。175センチ、80キロ。家族は両親。

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