稲見萌寧が9打差圧勝 宮里藍に次ぐ年少記録で通算10勝目&初の賞金女王にも前進


18番、バーディーパットを決め優勝し、キャディーとタッチする稲見萌寧(右)(カメラ・山崎 賢人)

18番、バーディーパットを決め優勝し、キャディーとタッチする稲見萌寧(右)(カメラ・山崎 賢人)

◇女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 最終日(14日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)

 最終ラウンドが行われ、1打差の単独首位から出た賞金ランク1位の稲見萌寧が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、通算17アンダーで逃げ切りV。今季9勝目、2005年の宮里藍(20歳105日)に次ぐ年少2位の22歳108日での通算10勝目を飾った。

 10月に発症した腰痛を抱えながらも高精度のショット、好調のパットでスコアを伸ばし続けた。5番パー5で第3打をピン奧約1メートルにピタリとつけて初バーディーを奪うと、8番パー4では第2打をピンそば約1メートル半に寄せてバーディーとし、4打差の単独首位で折り返した。後半は12番パー3で第1打をピン右手前約2メートルにつけると、3連続バーディーを奪取。16番でも伸ばし、上がりの18番も約6メートルのウィニングパットを沈めて両手を挙げて喜んだ。2位以下に9打差をつける圧勝劇だった。

 この勝利で初の賞金女王争いにおいても前進した。9月の日本女子プロ選手権で今季8勝目を挙げ、賞金ランク1位に浮上。その翌週のツアーを終えた時点で、最大約7248万円差がついたが、ランク2位の古江彩佳が前週に優勝し、約397万円差まで迫ってきていた。今大会で稲見は優勝賞金1800万円を加算し、一方で古江は5位だったため、その差は開いた。また、賞金ランク3位の小祝さくら(予選落ち)、同4位の西村優菜(59位)の賞金女王の可能性が消滅し、今季ツアー残り2戦で稲見と古江の一騎打ちとなった。

最新のカテゴリー記事