稲見萌寧が腰痛抱えながらも、9打差圧勝でツアー通算10勝目「自分でも驚いている」


優勝してキャディーとタッチする稲見萌寧(右)

優勝してキャディーとタッチする稲見萌寧(右)

◇女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 最終日(14日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)

 最終ラウンドが行われ、1打差の単独首位から出た賞金ランク1位の稲見萌寧が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、通算17アンダーで2位以下に9打差をつけて逃げ切りV。今季ツアー9勝目、2005年の宮里藍(20歳105日)に次ぐ年少2位の22歳108日での通算10勝目を飾った。5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスで2位以下に6打差をつけて優勝しており、後続に自身最大の差をつけての圧勝劇だった。

 優勝後のインタビューでは「(10勝目は)自分でも驚いています。今日は自分でもびっくりするぐらいパターが入った。昨日ぐらいからちょっとショットのスイングに違和感があったけど、結果はうまくいっていたので、(朝の練習は)ちょっとやばいどうしよう、と思いながらやってました。とりあえず本当に勝てる、勝てないは調子や運もあるので、別にして常に上位にいることを目指して練習はしている」。その後のスピーチでは「今大会は無観客開催でしたが、次は皆様の前でカップを掲げられるように頑張ります」と喜びを語った。

 10月に発症した腰痛を抱えながらも高精度のショット、好調のパットでスコアを伸ばし続けた。5番パー5で第3打をピン奧約1メートルにピタリとつけて初バーディーを奪うと、8番パー4では第2打をピンそば約1メートル半に寄せてバーディーとし、4打差の単独首位で折り返した。後半は12番パー3で第1打をピン右手前約2メートルにつけると、3連続バーディーを奪取。上がりの18番パー4では約6メートルのウィニングパットを放つと、カップに入る前にバーディーを確信し、両手を挙げて喜んだ。

 2位には68で回った西郷真央と69の金沢志奈が8アンダーで入った。2位スタートの上田桃子が74と伸ばせず7アンダーで4位。賞金ランク2位の古江彩佳は67と伸ばし、6アンダーで5位に入った。

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