牧野裕氏の見解 逆転賞金王へ星野陸也は最終組の1つ前の組でプレーに集中できる


3番、ティーショットを放つ星野陸也

3番、ティーショットを放つ星野陸也

◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第3日(4日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)

 プロゴルファーの牧野裕氏が、この日のプレーを総括するとともに、最終日の見どころを語った。

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 第3日の池村は、本当に素晴らしいゴルフを見せてくれました。スイングがしっかりとしていて、振り切れて球も遠くに飛ばせる。左から右に曲がる球筋のフェードで、ティーイングエリアでもティーアップせずにドライバーを打てる。

 17番パー5は、ティーイングエリアでティーを使わずに“直ドラ”。方向性を重視しつつも339ヤード飛ばし、6アイアンでの第2打を3メートルにつけてのイーグル。平均300・53ヤードでツアー5位の飛距離も魅力ですが、スイングの精度の高さもすごい。

 勢いがあって、非常に今後が楽しみな選手。ドライバーの次にバッグに入っている長いクラブは3UT。ウェッジを4本入れ、自分のゴルフがよく分かってコースマネジメントも練っています。1差2位から、通算15勝の谷原、17年賞金王の宮里とメジャー初制覇を争う最終日最終組のプレーもとても楽しみです。

 優勝すれば逆転賞金王の星野に、4年ぶりの復活Vのかかる宮里、精神力の強い谷原。シーズン最終戦の最終日も見どころがたくさんあります。4差を追う星野は最終組の1つ前で自分のプレーに集中できる。最終日は気温が下がりますが風は弱い予報。前半から積極的に伸ばせるかどうかが、逆転Vへのカギになると思います。(プロゴルファー・牧野裕)

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