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5番、バーディーを奪い、ギャラリーの拍手に応える金谷拓実(カメラ・相川 和寛)
◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 最終日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)
賞金ランク3位から逆転での賞金王を目指し、6打差7位から出た金谷拓実(Yogibo)は、5バーディー、1ボギーの66をマークして追い上げ、3打差3位に入った。惜しくも優勝と賞金王は逃したが、1000万円を獲得して賞金ランク2位に入った。
風がやんだ午後から、14番では3メートル、16番では約6メートルのバーディーパットを沈めて首位を猛追。ギャラリーに囲まれた最終18番では「何も考えずに、ただただ打ちました」と第1打がピンの奥から転がり、ピン手前1メートルで止まった。上りのパットを沈めてバーディー締めすると、右手を強く握って揺らし「最後まで自分のベストを尽くして、本当に最後いいショットが打てて良かった」と声を弾ませた。
これで賞金ランク2位に入り、来年の全英オープン切符が付与される予定だ。今大会3位に入り、世界ランクもマスターズ出場圏内の50位以内に浮上する可能性がある。「最後(18番)はマスターズだったりを意識しながらパットだった。決めることができてよかった」。海外に軸足を置いてプレーするプランを思い描く金谷にとって、充実した最終日となった。