11月から2勝とノリノリの谷原秀人「42でも43(歳)でも勝てて最高のクリスマスと正月がきた」


通算12アンダーで優勝した谷原秀人

通算12アンダーで優勝した谷原秀人

◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 最終日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)

 最終ラウンドが行われ、首位で出た43歳の谷原秀人(国際スポーツ振興協会)が3バーディー、2ボギーの69で回り、通算12アンダーで優勝した。

 前半で首位から陥落も、13番で長いバーディーパットを沈めて息を吹き返すと、16番で単独トップを奪い返した。今季2勝目、ツアー通算16勝目。

 尾崎将司、青木功、藤田寛之に次ぐ歴代4番目の年長優勝で、2016年日本プロ選手権に続く日本タイトル2冠を手にした。

 1番で3パットのボギーを喫し、11番も第1打を左ラフに入れボギーとする苦しい展開だった。13番で8メートルを決めて初バーディーを奪うと、16番も8メートル、17番パー5は第3打を1・5メートルに寄せ、連続バーディー。18番はあえてグリーンに乗せず、手前からパーを取り、右拳を握った。

 13度目の出場で大会を初制覇した谷原は「前半は池村の流れだなと思っていた。沈黙状態がずっと続いていたが、終盤になれば動くだろうなと。13番でいいパットが入ってまだまだチャンスがあるなって。16番で長いパットが入り、そこで2打差になった。17番もしっかり取れれば間違えないかなと思っていた」と笑顔で振り返った。

 欧州ツアーから復帰した今季(20―21年)は11月の三井住友VISA太平洋マスターズで5年ぶり優勝を飾ると、その勢いのまま2勝目を挙げた。「終盤の秋になり、ずっとショットの感触もよくなって、最後こういう形で42でも43(歳)でも勝てた。最高のクリスマスと正月がきた。まだまだ若い選手に立ち向かえるなっていう、これからもやっていける自信が出てきた」と胸を張った。

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