◆女子プロゴルフツアー Tポイント×ENEOS 第2日(19日、鹿児島・高牧CC=6419ヤード、パー72)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われた。第2Rを2打差の4位から出たツアー1勝の堀琴音(ダイセル)が68と伸ばし、通算7アンダーで単独首位に立った。悪天候の中、5バーディー、1ボギーで回り、昨年7月のニッポンハムレディス以来となるツアー通算2勝目にへ王手をかけた。
第2Rはショットがさえた。1番パー5でフェアウェーから残り80ヤードの第3打を54度ウェッジでピン手前3メートルにつけてバーディー。2番パー4も第2打をピン左2メートルにつけて連続で伸ばした。前半に3つスコアを上げて、単独首位で折り返した。天候が悪化した後半も1つ伸ばし、第2Rは18ホール中グリーンを2度しか外さず、安定したゴルフを展開した。「(風は)正直、あんまり得意ではないです」と言いつつも、「ショットがいい感じですね」と笑顔がはじけた。
この日、同組で回る予定だった稲見萌寧が体調不良のため、第1Rの14ホール終了時点で途中棄権となった。そのため、ツアー通算16勝の上田桃子と2人で1組のツーサムでプレー。「桃子さんと楽しく回れたので良かったと思います。桃子さん、うまいですし、一打、一打、全部が勉強になりました」と充実の表情を見せた。
昨年7月にツアー初優勝を挙げた26歳。今季は開幕戦、ダイキンオーキッドレディスで13位、前週の明治安田生命レディスでは最終組で優勝争いを演じ、2位に入った。「ドライバーでアゲンスト(向かい風)の時に苦手意識があったけど、体幹を意識して打てるようになった。今日もうまく対応できたし、(オフに)トレーニングしてきて良かった」と手応えを実感。2戦連続で最終組で迎える最終日へ「結果は後からついてくる。今、できることに集中して頑張りたいです」と静かに闘志を燃やした。