石川遼、復帰戦は1打及ばず予選落ち「ゴルフをさせてもらえなかった」


18番、グリーン脇のラフからアプローチショットを放つ石川遼(カメラ・馬場 秀則)

18番、グリーン脇のラフからアプローチショットを放つ石川遼(カメラ・馬場 秀則)

◆男子プロゴルフツアー ▽東建ホームメイトカップ 第2日(1日、三重県東建多度CC名古屋)

 昨年10月以来のツアー復帰となった石川遼(30)=カシオ=が2年連続の予選落ちを喫した。グリーン上で計31パットと苦戦し、2バーディー、6ボギーの75と下げて通算3オーバーの63位で終戦。昨年11月に自主隔離義務違反で出場停止処分からの復帰戦は決勝ラウンド進出の60位タイ以上のカットラインに1打及ばなかった。香妻陣一朗(27)=国際スポーツ振興協会=が7アンダーで首位。

 石川は自身に怒っていた。16番で3パットのボギーをたたき、3つ下げて迎えた17番パー5。ラフからの第2打を「なるべくグリーンの近くに」とがっついたあまり、右に曲げた。雑木の間に入り、アンプレアブル後の第4打でグリーンを捉えたが、6メートルのパーパットを決めきれず。1打及ばず予選落ちに「パットのタッチが合わなかった。ゴルフをさせてもらえなかった」と肩を落とした。

 昨年10月以来のツアー復帰戦。約半年間、待ってくれたファンに「感謝」を込めて戦いの場に帰ってきた。2年前から取り組んできたスイング改造では「ドライバーが良かった」と収穫もあった。次戦は4月の関西オープン(兵庫)に出場見込み。「イライラするけどかなり勉強になった。次の試合に生かしていくしかない」と必死に顔を上げた。(宮下 京香)

 ◆石川の今大会

 ▽開幕前日(3月30日) 右手首と腰の違和感で会場入りせず静養。

 ▽初日(同31日) ショットの距離感で苦戦するも70にまとめて1アンダーで5打差の35位。

 ▽第2日(1日) 風が強まった午後のスタートで、2番と16番で3パットのボギーを喫し、75と伸ばせず、通算3オーバー63位で予選落ち。

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