◆米女子ゴルフツアーメジャー第1戦 シェブロン選手権第3日(2日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)
単独首位から出た渋野日向子(23)=サントリー=は2バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの77と崩れ、通算4アンダーで首位と12打差の21位に大きく後退した。19年AIG全英女子オープンに続く日本人初のメジャー2勝目は絶望的となった。64で回ったジェニファー・カップチョ(24)=米国=が通算16アンダーで、2位に6打差をつけて首位に立った。笹生優花(20)=フリー=が66で回り、67位から11位に急浮上した。
順位が大きく動くことで「ムービングサタデー」と呼ばれる第3日。渋野は77と崩れ、単独首位から21位まで転げ落ちた。ショットが定まらず、パットも決まらない。「ダメダメな一日」。渋野は悪い方のムービングサタデーを厳しい表情で振り返った。
最終組でスタート。緊張から「宙に浮いている感じだった」。右に曲げてラフに入れた2番パー5の第1打が尾を引いたという。このホールはチップインバーディーを奪ったが、流れは良くならなかった。7番パー4で第1打を左の長いラフに曲げ、4オン2パットのダブルボギー。10番パー4でもダブルボギー。メジャー2勝目は遠のいた。「力むことが多く、スイングが乱れていた」と反省した。
20年の全米女子オープンでも予選ラウンド(R)を終えて首位だったが、第3Rからスコアを落とし、結果は4位。「一番上にいる厳しさは何回味わっても慣れない。本当に難しい」と語った。
17番パー3ではバーディーを奪い、諦めない姿勢も見せた。米ツアー本格参戦1年目でシード権獲得を目指すためにはポイントの高いメジャーの戦いは重要。「まずはトップ10。自分のゴルフをしたい」。渋野日向子は、懸命に前を向いた。