連覇を目指す松山英樹は72で首位と4打差20位でホールアウト マスターズ初日


◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 マスターズ 第1日(7日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7510ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)7日=岩原正幸】史上4人目の連覇を目指す松山英樹(LEXUS)は3バーディー、3ボギーの72で初日を終えた。首位と4打差のイーブンパーで、ホールアウト時点で暫定20位につけている。

 前夜からの雷雨の影響で30分遅れでのスタート。世界ランク7位で17年全米プロ選手権覇者のジャスティン・トーマス(米国)、昨年の全米アマチュア選手権王者のジェームズ・ピオット(米国)と同組で第1ラウンドは、午前11時15分(日本時間7日24時15分)に1番からティーオフした。

 350ヤードの3番パー4でボギーが先行した。第1打をドライバーで右林に曲げると、第2打は目前の木の間を通し、グリーン手前へ運んだ。3打目を1・2メートルに寄せたが、パーパットをカップ左へ外してボギーとなった。8番パー5では、グリーン左手前20ヤードからの3打目を2メートルに寄せて、初バーディーを奪って拍手を浴びた。

 3月に負傷した首と肩胛骨痛が心配されたが、アジア人初のマスターズ王者は9番、10番、11番など300ヤード越えるビッグドライブを何度も披露するなど、力強いショットを見せた。

 しかし、「神様に祈るしかないほど難しい」と呼ばれる「アーメンコーナー」でスコアを落とした。今大会から15ヤード距離が延びた520ヤードの11番パー4で3オン2パットのボギー。風の読みが難しい12番パー3は、グリーン手前の小川に1打目を落としてボギー。それでも、13番と15番の2つのパー5で2オンに成功し、バーディーを奪い返した。

 大会5勝で、昨年2月の自動車事故で右足に重傷を負った後のツアー復帰戦となったタイガー・ウッズ(米国)はアイアンショットが好調で3バーディー、2ボギーの71。首位と3打差1アンダーの暫定9位でホールアウトした。

 6番で第1打をベタピンにつけるスーパーショットでバーディーが先行。「パトロン」と呼ばれる大観衆から大喝采を浴びた。しかし8番パー5で3打目、4打目をミスしてボギー。13番パー5では2オンに成功して楽々バーディー。14番は第1打を左林に曲げてボギー。16番は9メートルのバーディーパットを沈めて、大歓声に右拳を突き出して応えた。

 20年大会2位で、今季2勝と好調なキャメロン・スミス(オーストラリア)、今季3勝で世界ランク1位のスコッティー・シェフラー(米国)の2人が4アンダーで首位に並んでいる。

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