◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社特別協力 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン プロアマ戦(7日、埼玉・石坂GC=6475ヤード、パー72)
今季絶好調の西郷が大記録を視界に捉えた。女子プロゴルフツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(報知新聞社特別協力)が8日から3日間、埼玉・石坂GC(6475ヤード、パー72)で有観客開催される。前週のヤマハレディースで2週連続優勝を飾った西郷真央(20)=島津製作所=は7日、プロアマ戦で調整。1988年ツアー制施行後では史上3人目、最年少での3週連続Vに向けて「挑戦」という二文字に決意を込めた。
西郷が破竹の勢いで突き進む。ツアー3人目の3週連続Vへ、あくまで「(3戦とも)コースが違うし、難しいこと。意識してプレーするのではない」と平常心を強調したが「2人しか達成できていないことに挑戦できるのはありがたい」と意欲。今季は開幕から5戦中3勝と圧倒的な勝率を誇る。早くも6026万円を稼いだ20歳は、最年少ともなる大記録へのイメージを膨らませた。
昨季は2位が7度。悔しさをバネに今季、大ブレイクした。開幕戦のダイキンオーキッドレディスで5打差を逆転して初優勝すると、前週のヤマハレディースでは4日間首位を譲らず完全V。逆転、逃げ切りの両方を経験できた。「追いかける立場の方が攻めるプレーができる」と自己分析。今大会は“過程”も突き詰めていく。
世界ランク25位で出場権を持つ6月の海外メジャー、全米女子オープン(米国)についても言及した。すでに「申し込んだ」と明かし、出場登録を済ませたという。19年のプロ転向後、海外での試合は初となる。初メジャーにも「今年が始まる前からジャンボ(尾崎)さんには話していた。今の技術でどう戦えるか知りたい。最終日まで戦いたい」と胸を弾ませていた。
この日は日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(59)と同組で回った。「優勝した時の心境は?」と、国内外15勝のレジェンドに声を掛けられ、緊張の面持ち。それでも「3勝したからといって気を緩めることなく練習を頑張りたい」。今週も主役の座を譲るつもりはない。(宮下 京香)