14年賞金王・小田孔明、今年から黒サングラスをかけて64と好発進「見た目は怖いと言われるけど仕方ない」


小田孔明

小田孔明

◆日本男子プロゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント 第1日(21日、茨城・石岡GC=7071ヤード、パー71)

 ツアー通算8勝で2014年賞金王の小田孔明(フリー)が、ショットが絶好調で7バーディー、ボギーなしの64をマーク。7アンダーの暫定5位と好位置につけている。

 曇天の下で得意のアイアンショットがさえ渡った。すし石垣、杉本エリックと同組で回り、怒とうのバーディーラッシュ。8アンダーの「63」をたたき出した、杉本エリックに負けじと帝王ジャック・ニクラウス設計コースで存在感を示した。

 今季3戦目で今季自己ベストスコア64に「今日はアイアンが良かったですね。久々に真っ直ぐばっかり飛んでくれて、チャンスのパターをいくつか外してこのスコアですからね。エリックがいい感じのゴルフをしていて、ついていった感じでしたね」とこの日絶好調だった後輩に刺激を受けたという。

 4月の国内開幕戦から、黒いサングラスをつけてプレーしている。グリーン上でも外さず。43歳は「実は乱視用のメガネなんですよ。コンタクトは嫌いで。去年のオフになってから検査したら、『すごい乱視です』と言われて。まだ老眼じゃないですよ」と冗談で報道陣を笑いに包んだ。視力は1・2あるが「視界がぼやけていて。ずっと球もよく見えていなかった。だから去年までは、黄色いカラーボールを使っていたんです」と振り返った。

 そのため、今季前から日本のアイウェアブランド、999・9(フォーナインズ)のサングラス兼用メガネを着用している。「グリーンの傾斜もみやすくなった。見た目は怖いと言われるけど、仕方ないかな」とまん丸い顔で笑い飛ばした。

 14年10月以来ツアー優勝からは遠ざかるが、14季連続で賞金シードを保持している。そして、ツアー史上15人目の生涯獲得賞金10億円突破の節目も約1540万円と迫る。「同じ年の谷原秀人もまだ頑張っているので、負けられないですよね。今年は早く10億円を突破したいのと、優勝して、(最終戦のメジャー)日本シリーズJTカップに出たいですね」と“ゴルフ界の孔明”は戦略を練っている。

 今年から選手会副会長に就任。「広報委員長」という肩書きで盟友の谷原選手会長を支えている。今大会の練習日にはファンサービスの一環として九州出身選手の「チーム孔明」の後輩・出水田大二郎、成冨晃広とともに、練習ラウンドの無料動画生配信を実施した。9ホールを回る間に各ホールの攻略ポイントや視聴者からの質問に答えたり、意気込みなどを語るなど好反響が届いているという。「見ている方から色んなコメントや質問をオンタイムでもらえるので、僕らもうれしいですよね。大会ごとにどんどん色んな選手に出てもらって、自分を宣伝していってもらえたらいいと思いますね」と今後の展開にも期待を込めていた。

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