19歳レフティー・細野勇策はバーディーでフィニッシュ 「声を掛けてもらえたりして楽しくプレーできました」


細野勇策(カメラ・榎本 友一)

細野勇策(カメラ・榎本 友一)

◆日本男子プロゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント 最終日(24日、茨城・石岡GC=7071ヤード、パー71)

 ツアー2戦目の19歳のレフティー・細野勇作(フリー)は5バーディー、1ボギーの67をマーク。通算16アンダーの暫定16位で終えた。

 485ヤードの最終18番パー4。ドライバーでのティーショットを左の林に曲げるも木に当たり、幸運にも左ラフへ跳ね返った。アイアンでの2打目を7メートルにつけた。右から左に曲がるスネークラインをねじ込んで、歓声の中で左拳を突き出した。

 「地元(山口県)の先輩が見に来てくれました。第2ラウンドの62で知ってもらえて、『勇策頑張れ』『レフティー頑張れ』『19歳頑張れ』と声を掛けてもらえたりして楽しくプレーできました。最後のバーディーはうれしかったですね」と初々しい笑顔を見せた。

 今大会は主催者推薦での出場で、第2ラウンドでは思い切りの良いショット、パットともにかみ合ってその日のベストスコア「62」をマーク。首位と2打差の9位で初の予選通過を果たし、報道陣の注目を集め、快進撃を繰り広げた。

 惜しくも目標にしていた次週の出場権を得られる10位以内入りは難しい状況となった。「悔しかったですけど、4日間は初めてで体力的にも疲れはありました」。

 次戦は、予選会を突破した5月のアジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップ(茨城・大洗GC)に出場する。「茨城国体でコースに入ったことはあります。木が多くてすごく難しそうな印象があります。また頑張りたいです。(レギュラーツアーの)マンデー予選会にはこれからも出て行きますし、下部の(5月25日開幕の)太平洋クラブチャレンジに出ます。何とか結果を残して、つなげていけるようにしたい」と意気込んだ。

 コーチで、シロアリ駆除業を営む父・誠一さん(55)からは「『格好良かったぞ』と言ってもらえて。しっかり上を目指してやるように」と声をかけられたという。国内男子ツアーでは1991年3月の羽川豊以来、日本人レフティーの優勝者は出ていない。「羽川さんはすごいレジェンドでお会いしてみたいです。左打ちですごい注目してもらえてうれしいですね」と確かな収穫を得て19歳の伸び盛りのレフティーは、ツアー2戦目を終えた。

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