安田祐香 前半首位も後半失速し3位「最終日のバック9で崩すことは論外です」


14番、ティーショットに向かう安田祐香(右)は、この後、高橋彩華と優勝を争った(カメラ・今西 淳)

14番、ティーショットに向かう安田祐香(右)は、この後、高橋彩華と優勝を争った(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 最終日(24日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6447ヤード、パー71)

 首位からスタートした23歳の高橋彩華(東芝)が5バーディー、3ボギーの69で回り、通算12アンダーで悲願の初優勝を飾った。10回目の最終日最終組。首位で迎える最終日は6回目。ついに勝ち切り、雨の中、うれし涙を流した。1998年度生まれの「黄金世代」として、先週のKKT杯バンテリンレディスで勝った植竹希望(サーフビバレッジ)に続き、11人目の優勝者となった。

 2打差の2位は36歳の藤田さいき(チェリーゴルフ)だった。

 首位と2打差の3位からスタートした21歳の安田祐香(NEC)は前半の9ホールを2バーディー、ボギーなしで二つスコアを伸ばし、通算10アンダーで首位に立った。しかし、後半、ショットが左に曲がることが多く、後半の9ホールは1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの39と崩れ、5打差の3位にとどまった。「最終日のバック9(後半)でスコアを崩すことは優勝争いする上で論外です」と自らを戒めるように厳しい表情で話した。

 安田はアマチュア時代の2017~18年にプロツアーでアマ最長タイの10戦連続予選通過するなど、トッププロ級の成績を残していたが、プロ転向した昨季は賞金ランク69位でシード権を逃した。アマ時代の18年7月の大東建託いい部屋ネットレディスでは3位になった実績を持つが、プロでは昨年の今大会などの8位が最高だった。プロ転向後、最高成績となったが、満足することは全くなかった。

 ◆安田 祐香(やすだ・ゆうか) 2000年12月24日、神戸市生まれ。21歳。小学校3年時に坂田塾に入り、ゴルフを始める。17年日本女子アマで優勝し、アマ日本代表入り。プロツアーでは17~18年にアマ最長タイの10戦連続予選通過。19年に滝川二高を卒業し、同年4月に初開催のオーガスタナショナル女子アマ3位。同年11月にプロテストに一発合格。大手前大に在学中。家族は両親と姉。163センチ、53キロ。

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